AWS(北京)基礎編(5/5) 北京リージョンAPIへのアクセス
AWS(北京) の連載記事5回目になります。
- AWS(北京)基礎編(1/5) アカウントリクエストしてみた
- AWS(北京)基礎編(2/5) マネージメントコンソールを触る
- AWS(北京)基礎編(3/5) そして課金へ・・・
- AWS(北京)基礎編(4/5) ネットワークを探る
- AWS(北京)基礎編(5/5) 北京リージョンAPIへのアクセス
この記事の目次
AWS(北京)のAPI
AWS(北京)のAPIをAWS-CLIで叩いてみました。
結論を先に言うと普通に使えます。
ちなみに今までの記事では、AWS(中国)と書いていましたが、今後はAWS(北京)と書きたいと思います。
中国のAWSの会社名は、中国語表記と英語表記でそれぞれ以下となります。
- 亚马逊通技术服务(北京)有限公司
- Amazon Connect Technology Services (Beijing) Co., Ltd.
アクセスキー、シークレットアクセスキー、リージョンの設定
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[default] aws_access_key_id = ******************************** aws_secret_access_key = ******************************* [beijing] aws_access_key_id =********************* aws_secret_access_key =******************************* region = cn-north-1 |
region = cn-north-1 だけですね。通常と違うところは。
上記例では、グローバルアカウントの方を[default]プロファイルで残しつつ、北京アカウント用に[beijing]というプロファイルを追加しました。
以上です!あとは同じ!
これだけではちょっと寂しいので、もうちょっとだけ。
AWS(北京)では人民元(CNY)の応答
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$ aws --profile beijing cloudwatch get-metric-statistics --namespace AWS/Billing --dimensions '{"Name":"Currency","Value":"CNY"}' --metric-name EstimatedCharges --start-time `date -d '1 days ago' +%FT%TZ` --end-time `date +%FT%TZ` --period 3600 --statistics Average { "Datapoints": [ { "Timestamp": "2014-12-10T00:01:00Z", "Average": 77.4, "Unit": "None" }, { "Timestamp": "2014-12-09T16:01:00Z", "Average": 74.38, "Unit": "None" }, { "Timestamp": "2014-12-10T04:01:00Z", "Average": 80.45, "Unit": "None" }, { "Timestamp": "2014-12-09T20:01:00Z", "Average": 77.4, "Unit": "None" } ], "Label": "EstimatedCharges" } |
AWS料金はUSD(米ドル)で支払うことになっています。
Tokyoリージョンを使っていても、USD支払いですよね。
AWS(北京)は、人民元(CNY)払いです。
通常は、–dimensions ‘{“Name”:”Currency”,”Value”:”USD”}’ なのですが、
今回は、–dimensions ‘{“Name”:”Currency”,”Value”:”CNY”}’ のように書いています。
AWS(北京)APIとの通信をキャプチャして見る
通信をキャプチャする方法はいろいろあると思いますが、今回はOWASP Zapを使用しました。
ローカルPC上でOWASP Zapをプロキシーサーバとして動かし、そこでキャプチャしています。
上記の画面キャプチャは、以下のAWS-CLIを実行した時のものです。
monitoring.cn-north-1.amazonaws.com.cn がAPIサーバなのかなーとか、whois引くと確かに北京にありそうだなーとか、わかります。
httpsで通信するようで、SSL証明書を検証しないように–no-verify-ssl をつける必要がありました。
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$ aws --no-verify-ssl --profile beijing cloudwatch get-metric-statistics --namespace AWS/Billing --dimensions '{"Name":"Currency","Value":"CNY"}' -- metric-name EstimatedCharges --start-time `date -d '1 days ago' +%FT%TZ` --end-time `date +%FT%TZ` --period 3600 --statistics Average { "Datapoints": [ { "Timestamp": "2014-12-09T19:38:00Z", "Average": 77.4, "Unit": "None" }, { "Timestamp": "2014-12-10T03:38:00Z", "Average": 80.45, "Unit": "None" }, { "Timestamp": "2014-12-09T15:38:00Z", "Average": 74.38, "Unit": "None" }, { "Timestamp": "2014-12-09T23:38:00Z", "Average": 77.4, "Unit": "None" } ], "Label": "EstimatedCharges" } |
まとめ
AWS(北京)も普通にAPI使えそうですね。
「マネージメントコンソールで人民元表記されているけど、内部的にはUSDなんじゃない?」と疑っていましたが、そんな幻想は吹っ飛びました。
完全に中国仕様だ。