「セカンダリDNSでサブドメインは管理できる?」知ってるつもりのプライマリDNS・セカンダリDNSを整理!

最近、お客様より「セカンダリDNSを契約したら、サブドメインの設定や管理はできるの?」 というお問い合わせをいただくことがありました!

そこで今回は、なんとなく知っているつもりになっているDNSの「プライマリ」「セカンダリ」について、改めて整理してみました!

本記事では、プライマリDNSとセカンダリDNSの役割や違い を詳しく解説し、どのようなケースでどちらを選ぶべきかを分かりやすく説明します。

プライマリDNSとセカンダリDNSとは?

🔹 プライマリDNSとは?

プライマリDNS(Primary DNS)は、ドメイン名とIPアドレスの対応情報(DNSレコード)を管理する主要なサーバーです。企業や個人がDNSの設定を編集する際は、このプライマリDNS上で行います。

🔹 セカンダリDNSとは?

セカンダリDNS(Secondary DNS)は、プライマリDNSの情報をバックアップし、負荷分散や冗長化を実現するために使われます。通常、プライマリDNSの設定が変更されると、それがセカンダリDNSに同期されます。

セカンダリDNSを導入するメリット

可用性の向上:プライマリDNSがダウンしても、セカンダリDNSが稼働していれば名前解決が継続される。 

負荷分散:DNSリクエストを分散させることで、プライマリDNSの負荷を軽減できる。 

セキュリティ強化:DDoS攻撃の影響を軽減し、耐障害性を向上させる。 

パフォーマンス向上:地理的に異なる場所に配置することで、より速い名前解決を実現。

プライマリDNSとセカンダリDNSの違い

項目 プライマリDNS セカンダリDNS
設定変更 可能(レコード編集可) 不可(プライマリから同期)
サーバーの役割 メインで情報を管理 バックアップおよび負荷分散
可用性向上 単体では不可 冗長化で向上
負荷分散 なし あり
サブドメインの管理 可能(追加・編集・削除) 不可(プライマリの設定を同期)
外部DNSへの委譲 可能(NSレコード設定) 不可(プライマリに依存)

🔹 サブドメイン管理におけるプライマリDNSとセカンダリDNSの違い

プライマリDNS では、AレコードやCNAMEレコードを編集し、新しいサブドメインを作成したり削除したりすることが可能です。サブドメインを別のサーバーへ割り当てることも自由に行えます。

セカンダリDNS では、サブドメインの追加や変更はできません。セカンダリDNSは、プライマリDNSの情報をそのままコピーしているため、サブドメインの設定を変更したい場合は、プライマリDNS側で修正する必要があります。

サブドメイン単位で外部DNSに委譲(移行) することは、プライマリDNSでNSレコードを設定することで可能です。これにより、特定のサブドメインだけを別のDNSサービスで管理することができます。

セカンダリDNS側で直接外部DNSへの委譲を設定することはできません。 セカンダリDNSはプライマリDNSの情報を単純に同期するため、NSレコードの編集はプライマリDNS側で行う必要があります。サブドメイン単位で外部DNSを使用する場合も、プライマリDNSで適切な設定を行うことが前提となります。

 

セカンダリDNSでできること・できないこと

🔹 できること

✅ プライマリDNSの情報を同期してバックアップ 

✅ ネームサーバーの分散による可用性向上 

✅ パフォーマンス改善とDDoS耐性の向上

🔸 できないこと

❌ DNSレコードの直接編集 

❌ サブドメインの追加・削除 

❌ ネームサーバー(NSレコード)の変更

どのような場合にプライマリDNSを切り替えるべきか?

  • 現在のDNS管理が複雑で一元管理したい場合
  • レコード変更を簡単に行いたい場合
  • サブドメイン管理を柔軟にしたい場合
  • 外部DNSへの委譲を行いたい場合

クララのDNSサービスについて

クララ株式会社では、企業向けにセカンダリDNSやプライマリDNSの一元管理ソリューションを提供しています。

📌 セカンダリDNSサービス パワーパック1 → 既存のプライマリDNSを維持しながら、セカンダリDNSを導入可能。 

📌 プライマリ・セカンダリDNS-G2サービス → DNS管理を一元化し、柔軟なレコード編集が可能。

導入のご相談や詳細なお問い合わせは、お気軽にクララ株式会社までご連絡ください!

 

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