你好!
クララで 中国向けITインフラ支援 を担当しているクロスボーダービジネスチームです!
中国では、クラウドやネットワーク、データ管理に関する規制 が他国と大きく異なり、そのまま日本の環境を持ち込んでもスムーズに動かない… なんてことがよくあります。
例えば、日本のサーバーを使って中国向けのWebサービスを提供しようとすると、通信遅延やアクセス制限の問題に直面 することも…。
「じゃあ、どうすればいいの?」そんな疑問にお答えしていきます!
本記事ではAzure中国リージョンの特徴、グローバル版との違い、導入・運用のポイントに加え、2026年に実施されたリージョン廃止・移行の注意点まで解説します。
この記事でわかること
- Azure中国(21Vianet運営)とグローバル版Azureの根本的な違い
- アカウント作成・料金・ICP登録など導入の実務
- 利用できない/制限のあるサービスとネットワーク制約
- 2026年のリージョン廃止・移行(China North 3への統合)という重要トピック
Azure 中国とは?Azureグローバルとの違い
Azure 中国リージョンの概要
「Azure 中国」(Azure China)は、Microsoftが技術提供し、中国の大手データセンター事業者「21Vianet(世纪互联)」が運営するクラウドサービスです。グローバル版Azureとは物理的に分離されており、中国国内の法規制に準拠したクラウド環境を提供しています。
Azure 中国リージョンとグローバル版Azureの違い
Azure 中国は、グローバル版Azureとはアカウント、支払い方法、サービス提供範囲、データ管理、ネットワーク構成などの点で異なります。
| 項目 | Azure 中国 | グローバル版 Azure |
|---|---|---|
| 運営主体 | 21Vianet(世纪互联) | Microsoft(米国) |
| データ保存 | 中国国内のみ(国外転送不可) | 世界中のリージョンを選択可能 |
| アカウント | グローバルとは別管理 | Microsoftアカウントで統合管理 |
| 支払い方法 | 中国元(デポジット前払い) のみ | クレジットカード・請求書払い等が可能 |
| 法規制 | ICP登録が必須(Webサイト運営時) | 規制は地域により異なる |
| ネットワーク | グレートファイアウォールの影響を受ける | 国際回線を利用可能 |
【2026年重要】リージョン廃止と移行:China North 1/East 1 → China North 3
Microsoft(21Vianet運営)は、旧リージョン「China North 1(北京)」および「China East 1(上海)」を2026年7月1日をもって廃止し、利用者に「China North 3」リージョンへの移行を求めています。
既存リソースは新リージョンへの移行対応が必要です。
現在はChina North系・China East系リージョンの再編が進んでおり、新規構築・移行を検討する際は最新の提供リージョンをMicrosoft公式で必ず確認してください。
加えて、Microsoftは中国におけるAzure関連の人員体制を縮小し、現地運用を21Vianet側に一層委ねる方針が報じられています。中長期の運用体制・サポート方針の変化にも留意が必要です。
Azure 中国リージョンの利用方法(アカウント作成・料金体系)
Azure 中国アカウント作成手順
Azure 中国を利用するには、中国専用のMicrosoftアカウントを作成する必要があります。
Azure 中国アカウント登録の流れ
- 中国法人の設立(すでに法人がある場合は不要)
- Azure中国専用アカウントの申請
- 21Vianetのパートナー等から購入が必要
- 法人登記情報、代表者情報、銀行口座情報を提出
- 審査完了後、アカウント発行
- ICP登録の取得(Webサービス提供の場合)
- 企業サイトやECサイトは必須
- 申請には中国国内の事務所や担当者情報が必要
- 料金の支払い設定
- AlipayまたはUnionPayのみ対応(クレジットカード不可)
- クララ株式会社などのパートナーを利用すると円建て請求が可能
Azure 中国の料金体系
Azure 中国の料金はグローバル版Azureとは異なる価格設定になっており、基本的に中国元(CNY)建てで請求されます。最新の料金はAzure中国公式サイトで確認可能です。
Azure 中国リージョンの制限・利用できないサービス
Azure 中国で使えない、または制限のあるサービス
Azure 中国リージョンでは、一部のAzureサービスが未提供または制限付きとなっています。
最新情報はMicrosoft公式サイトのリージョン別製品ページで確認可能です。
| サービスカテゴリ | Azure 中国の制限 |
|---|---|
| AI / 機械学習 | グローバルと提供状況が異なる。AI関連サービスの提供有無・時期は変動するため公式で要確認。 |
| DevOpsツール | Azure DevOps Servicesが未提供 |
| データベース/ストレージ/コンテナ | Cosmos DB、Azure Files、AKS等は提供されるが一部機能に制限の可能性あり。 |
| ネットワークVPN/CDN/ExpressRoute) | 国外との直接接続に制限。CDNは中国国内向け中心。ExpressRouteは中国内プロバイダとの接続が基本。 |
Azure 中国を導入するメリットと注意点
Azure 中国のメリット
- 中国国内のデータ規制に準拠
- すべてのデータは中国国内に保存されるため、中国のデータ法規制に完全準拠
- 高可用性・安定性
- 21Vianetの大規模データセンターにより高い可用性を確保
- 中国向けの最適化
- 中国主要ISP(中国電信・中国移動・中国聯通)とBGP接続
- 中国国内向けに最適化されたネットワーク環境
Azure 中国導入時の注意点
- アカウント登録が複雑
- 中国法人が必要
- ICP登録が必須(Webサービス提供時)
- 支払いが中国元のみ
- クレジットカード非対応
- Alipay / UnionPay のみ利用可能
- グローバルAzureとの統合が不可
- 国際回線を利用した直接通信に制限あり
- AzureGlobalと接続するには、中国3大キャリア網を利用することが推奨
- リージョン再編・運用体制の変化
- China North 3など現行リージョンへの移行が必要
FAQ
Q. 既にChina North 1/East 1を使っています。何をすべき?
A. China North 3など現行リージョンへの移行が必要です。移行計画・ダウンタイム・依存サービスの棚卸しを早急に進めてください。
Q. 日本にサーバを置いたまま中国向けに使えませんか?
A. 用途によっては、Azure中国を使わずネットワーク最適化(Express China等)で対応できる場合もあります。要件次第で最適解が変わります。
まとめ
Azure 中国リージョンは、中国市場向けに特化した独立クラウドであり、Global版とは仕様が大きく異ります。
さらに2026年のリージョン再編により、既存ユーザーは移行対応が求められています。
中国向けWebサービス運営企業、中国国内拠点を持つ日系企業、現地規制に準拠しつつクラウドを構築したい企業にとって、最新情報に基づく設計が不可欠です。
✅ Azure 中国を導入すべき企業
- 中国市場向けのWebサービスを運営する企業
- 中国国内に拠点を持つ日系企業
- 中国の法規制をクリアしながらクラウドインフラを構築したい企業
Azure 中国を活用し、中国市場でのビジネスを成功させましょう!
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