Case Studies
事例紹介

大規模DCからスリムなプライベートクラウドへ。既存構成を再現し、スムーズな移行と月額70%削減を実現。

株式会社テレビ東京コミュニケーションズ

テックイノベーション部長
望月 伸也 氏

テックイノベーション部 シニアマネージャー
西野 祐人 氏
株式会社テレビ東京コミュニケーションズ
株式会社テレビ東京コミュニケーションズ様ロゴ

株式会社テレビ東京コミュニケーションズ

株式会社テレビ東京コミュニケーションズは、テレビ東京グループのデジタル戦略を担うインターネット・テクノロジーカンパニーです。ユーザー、クライアントのデジタルシフトの加速、 デバイス、表現、サービスモデルの変化に対応し、事業経験と技術力を組み合わせて事業を展開しています。
株式会社テレビ東京コミュニケーションズ https://txcom.jp/

業 界 テレビ・メディア系
利用サービス Clara Cloud/SIサービス


導入前の課題
  1. データセンター内の運用システムの減少に伴うコストパフォーマンスの低下
  2. パブリッククラウドへの移行にそぐわないシステムの適切な移設先選定
  3. 移行プロジェクトに専任で対応できる社内のエンジニアリソースの不足
導入後の効果
  1. 移行前と比較して月額コストを70%に圧縮
  2. 社内リソースの負荷を最小限に抑えスムーズな移行を実現
  3. 既存環境を完全に再現したことで、利用者の使用感を変えることなく移行完了
  4. 新規ビジネスのテストベッドなど、今後の事業展開を見据えた基盤へ
Topics

01

コストと柔軟性がClara Cloud選択の決め手に

株式会社テレビ東京コミュニケーションズ様がデータセンターで運用していた自社システムをNutanixベースの月額定額制プライベートクラウドサービス「Clara Cloud」へ移行した。

クラウド化に適したサービスはパブリッククラウドに移行したことで、自社データセンター内で稼働するシステムが減少。その結果、維持コストとのバランスが課題となり、複数の選択肢を比較したうえで、新たなプライベートクラウドへの移行を決定。

今回、利便性やコストを考慮しClara Cloudへ移行した背景や理由について詳細をお伺いした。

Clara Cloud

02

インフラの「最適化」へ。
データセンターからの移行の背景とは

ー今回どのようなシステムを移行されたのでしょうか。

私たちの部署は、テレビ東京グループのインターネットビジネス部門として、100万ページ規模の公式サイトをはじめとするWeb事業全般のインフラを管理・運用しています。

今回、移行したのは特に当社がデータセンターで運用していたシステムです。具体的には、携帯キャリア向けのサービスサイトやグループ会社のコーポレートサイトなどが動いていました。

ーClara Cloudへの移行のきっかけを教えてください。 

元々はデータセンターのスペースを借り、自社でプライベートクラウドを運用していました。
しかし、近年はスケールアウトのしやすさやインフラ管理の手離れの良さからパブリッククラウドに移行することも多く、データセンター内の稼働台数は減少傾向にありました。

一方で、特性上パブリッククラウドに移行するには不向きなシステムも存在し、移行先の選定にはかなり悩んでいました。
さらに、データセンター契約が大規模かつ長期の前提だったことに加え、仮想化プラットフォームのライセンス価格が大幅に上昇するなどもあり、コスト面での負担がかなり大きくなっていたんですね。

「もっと適切な規模で、より柔軟に使えるインフラはないか」と探し始めたのがきっかけです。

03

「ネットワークの柔軟性」が決定的な違い。
コストと要件を両立させた移行先の選定理由

ーどのような移行先を検討されていましたか?

Clara Cloudの他にも他事業者2社のプライベートクラウドサービスや、各種パブリッククラウド、そして当時利用していたデータセンターの契約を縮小して継続利用することも検討しました。

しかし、既存のデータセンターは大規模での契約が前提となっていたため、規模を縮小して利用を続けるのは難しい状況でした。

ー検討時に懸念となった部分とクララを選んだ決め手を教えてください。

他社も検討しましたが、多くはサーバリソースこそ選べてもネットワーク構成はあらかじめ固定されているケースが多かったんですね。
また、今回移行するシステムは今後大きくスケールアウトする必要もなく、安定稼働を重視したシステムだったので、パブリッククラウドへの移行の方がかえってコストがかさんでしまうことも分かってきました。

他社のサービスがあらかじめ決められた構成で提供される中、クララさんは当社の要件に対して構成設計の段階から柔軟に対応してくれました。そこが一番の決め手ですね。

04

導入メリット①
移行の設計・構築を丸ごと任せられる安心感。

ークララを選んで良かった点、メリットについて教えてください。

一番大きかったのは、エンジニアリングの面でしっかりサポートしていただけたことですね。

システムをどこかに引っ越すとなった時、必ず移行設計や構築のエンジニア工数がかかります。
もちろん社内で対応することもできましたが、メンバー全員が複数案件を抱えているので、この移行プロジェクトに専念して取り組むことは人的リソースの観点から非常に困難な状況でした。
そのため、私たちにとっては移行作業を支援していただくインテグレーションサービスは欠かせない条件でした。

他社にも相談しましたが、そこまでの技術支援は提供できないという事業者がほとんどでした。そんな中、クララさんからは「もちろん、やります」とお返事をいただき、とても心強かったです。この手厚いサポート体制が導入を決める上で大きな後押しとなりました。

クララの移行サポート

05

導入メリット②
ネットワークの個別要件を豊富なメニューで実現

ー技術面や導入プロセスで良かった点はありましたか?

私たちの要望に対して、非常に柔軟に対応していただけた点です。

例えば「ネットワーク機器は冗長化したい」「もっと高機能なロードバランサーを使いたい」といった独自のカスタマイズニーズに対しても、メニューを組み合わせながら最適な構成をご提案いただきました。

また、構成がなるべく変わらないよう、既存環境を再現したようなネットワークを構築していただいたんです。
サーバにアクセスしてみると新旧どっちのサーバに入っているかわからないくらい瓜二つで。
技術力の高さを改めて感じました。

06

導入メリット③
月額コストを70%削減、圧倒的なコストメリット

ーコストの部分はいかがでしたか?

正直言うと、他社の選択肢とはかなり価格帯が異なりました。

また、従量課金制のパブリッククラウドと比較してもコスト管理が楽で使いやすいです。一定の金額(月額)の中で開発用のサーバを立てたり消したりできるので、コストの増減を心配することなく、安心して開発に集中できています。

ー以前のデータセンター契約を更新した場合と比較すると違いはありましたか?

月額のコストで比較すると、システム規模を縮小したとはいえ、従前のプライベートクラウドと比べると70%ものコスト削減を実現できました。これは事業にとって非常に大きなインパクトです。

今回、移行したシステムは長期間にわたって安定稼働させることを前提にしています。そのため、この長期的な視点でのコストメリットを継続的に享受できるのは本当にありがたいと感じています。

月額コスト約70%減

07

日常は「手離れよく」、有事には粘り強い対応。移行後の運用負荷も最小限に。

ー今回の移行で印象に残っているエピソードがあれば教えてください。

全体的なスケジュールに影響はなかったのですが、バックアップデータが取得できず、その原因の特定に時間がかかったことがありました。

こういうのって原因究明が難しいんですよね。
最悪の場合、サーバの再起動しかないよねと話していたのですが、サービスを止められない我々の立場を理解し、サーバの再起動を回避する方法を粘り強く調査や検証をして頂きました。

私たちにとってはかなり大変な案件でしたが、大きなトラブルもなくスムーズに進んだことに本当に感謝をしております。
クララさんと一緒に進められたからこそ、ここまで円滑に移行できたのだと感じています。

ー移行後の運用面やサポートについてはいかがでしたでしょうか。

Nutanix基盤やネットワーク機器についてはマネージ頂いているので、非常に「手離れよく」使えており、安定した基盤だと感じています。

今回、Nutanix基盤へ移行したことによりコントロールパネルの仕様も変わったのですが、初期構築の段階でクララさんが必要な設定を全て済ませてくださったので、運用面で困ることはありませんでした。
おかげで、今はほとんど手をかけずに安定稼働できています。

08

重要システムや新規開発を担う戦略的基盤としてのプライベートクラウド

ーどのような会社にClara Cloudをおすすめしたいですか?

社内のエンジニアリソースが十分ではない企業にぜひおすすめしたいですね。経験豊富な専門家の知見を借りながら導入・運用を進められるのは、大きなメリットだと思います。また、世の中の主流であるパブリッククラウド以外の選択肢を探している企業にも非常に価値があると思います。パブリッククラウドは常に開発体制が整っている環境でこそ真価を発揮しますが、その分運用には相応の手間がかかります。
それに対して、インフラとエンジニアリングリソースをセットで利用できるClara Cloudは運用負荷を抑えながら安定した環境を確保したい企業にとって強力な選択肢となるのではないでしょうか。

ー最後に、今後の展望などがあれば教えてください。

まずは保守・運用フェーズにおいても、これまで同様に密なコミュニケーションを続けていきたいです。様々なご提案をいただきながら、他の案件にもこの環境を広く活用できればと考えています。
また、データセンターのさらなる集約も進めていく予定です。

プライベートクラウドはパブリッククラウドとは異なり「自社のクラウド」に近い感覚で利用できるのが大きな魅力です。

今回はあくまでも、大規模にスケールしない安定稼働を目的としたWebシステムを移行しましたが、月額固定で使えるということもあり、今後は新規開発の場として利用したり、国内データセンタ-にて運用したいプライベートクラウド向きのシステムなどを置いて、最大限に活用していきたいです。

株式会社テレビ東京コミュニケーションズ 様

クララは、テレビ東京グループのデジタル戦略を担うインターネット・テクノロジーカンパニーとして常に進化し、事業の成長を加速させる株式会社テレビ東京コミュニケーションズ様のインフラパートナーとして引き続きサポートして参ります。
インタビューへのご協力、ありがとうございました。


ご利用いただいているサービスはこちら

Clara Cloud

Nutanixの利用に必要な要素が、オールインワン。様々な情シス部門・ITインフラエンジニアのリソース不足をClara Cloudの導入によって解決することが可能です。



ITインフラ&クラウドインテグレーションのプロフェッショナルとして、
お客様の課題を解決します。

各種サービスのお問い合わせやご相談は
こちらからお問い合わせください
サポートサイトより該当の窓口から
お問い合わせください