映画を届ける情熱を、インフラで支える──国際映画祭の舞台裏
東京国際映画祭
佐野 氏


東京国際映画祭
- 映画祭会期中にアクセスが急増し、Webサイトの表示が不安定になることがあった
- サーバリソースの増強だけでは、動的コンテンツの遅延を解消できなかった
- CDNの活用を検討するも、サイト特性上、十分な効果が見込めなかった
- DBサーバの切り出しにより、アクセス集中時でもスムーズなサイト表示を実現
- 会期に合わせた柔軟なサーバリソース調整により、運用コストと手間を大幅に軽減
- 映画祭運営チームにとって「安心して任せられるパートナー」として信頼を獲得
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東京国際映画祭とは
「東京国際映画祭(TIFF)」は、アジア最大級の映画の祭典です。
「東京から映画の可能性を発信し、多様な世界との交流に貢献する。」というミッションを掲げ、毎年秋には世界中の映画監督や俳優、そして映画ファンを迎えます。
上映作品はもちろん、多彩なワークショップやトークイベントなども充実しており、特に「世界との交流」「未来の人材育成」「女性への視座」を大切にしている点が大きな特徴です。
「映画を通じてさまざまな価値観を交流させ、今までにない出会いを生み出したいんです」と話すのは、東京国際映画祭Webユニットの佐野雄史さんです。
注目度が高いからこそ、公式ウェブサイトには会期中を中心にアクセスが殺到し、運用には大きな負荷がかかるといいます。そこで、長年サーバ提供で支えているのがクララ株式会社です。

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クララ株式会社のサーバ提供が支える映画祭
「会期が近づくと、本当にアクセス数が一気に増えるんです。特にプログラム発表や開催初日は跳ね上がりますね」と佐野さん。
クララ株式会社は、東京国際映画祭の公式ウェブサイトを運用するためのサーバ環境を毎年無償で提供しています。アクセスが急増する時期に合わせてコア数やメモリなどのリソースを柔軟に増強し、会期終了後は元に戻すなど、きめ細やかなサポートを行っています。
「無償提供だけでもすごく助かりますが、クララさんは会期にあわせて臨機応変にサーバスペックを上げ下げしてくださるんですよ。おかげでコスト負担や細かいサーバ運用の負担も大幅に減りました」と佐野さんは笑顔で語ります。

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インフラ面の課題と「CDN vs DBサーバ切り出し」
ただ、4〜5年前から「サーバをスケールアップしてもサイト表示が遅い」という悩みが顕在化しました。SNSでの普及も手伝ってアクセス数自体が爆発的に増え、東京国際映画祭のWebユニットではCDN(コンテンツデリバリネットワーク)の導入を検討したそうです。
「しかし、動的コンテンツが多いため、CDNはあまり効かない可能性が高いとクララ社からご指摘を受けました。その代わり、DBサーバを切り出すことで負荷を分散しようという提案だったんです」と佐野さん。
実際に一昨年からDBサーバを切り出した構成へ移行したところ、サイトの重さが大幅に改善され、アクセス集中時でもスムーズに表示されるようになりました。
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理念への共感がもたらす“プラスα”のサポート
クララ株式会社は、「テクノロジーで社会課題を解決する」というMISSIONを掲げ、国境や慣習といった“ボーダー”が引き起こす様々な問題をテクノロジーで乗り越えていくビジョンを持っています。
「東京国際映画祭が目指す“多様な世界との交流”や“新しい才能の育成”には、国境を超えたり、既存の枠組みを超える力が必要ですよね。クララ社も“社会のボーダーを解決する”という理念を持っているからこそ、ここまで力強くサポートしてもらえているんだと思います」と佐野さんは語ります。

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これからの展望
東京国際映画祭では今後、さらなる国際化とオンライン施策の拡充を目指しています。
「クララ社は、私たちが新しい課題に遭遇するたびに、『それならこんな方法があるんじゃないですか?』と提案してくれるんです。映画祭の運営チームとしてはとても心強いパートナーですね。これからも、映画の可能性を広げるために一緒に走っていきたいと思います」と佐野さんは笑顔で語りました。
クララ株式会社は、これからも東京国際映画祭が掲げる理念に共感しつつ、さらなる発展を支援していきます。
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