Case Studies
事例紹介

ICP登録支援からAlibaba CDN導入まで。中国特有の規制と遅延を解消し、サイト管理の一元化を達成

黒田精工株式会社 様

経営企画部 副課長
上田 洋彦氏

経営企画部
桐澤 彩可氏
黒田精工株式会社様
黒田精工株式会社様ロゴ

黒田精工株式会社

黒田精工株式会社は、「精密技術を通じて世界の産業の発展をサポートする」というミッションの元、測定・計測、熱処理、精密加工・組立、精密機器・治具・工作機械といった数多くの要素技術と多彩な商品群を100年にわたって開発・提供してきました。
近年では、これらの超精密技術を武器にグローバル展開を加速し、世界的な先端産業を牽引するトップランナーに対し、高い精度と信頼性の製品を提供し続けています。
黒田精工株式会社 https://kurodaprecision.com/jp/

業 界 精密機器メーカー
利用サービス Alibaba cloud/中国サービス

導入前の課題
  1. 中国独自の通信規制によるアクセス遅延や接続不安定
  2. 現地サーバの分散運用によるガバナンス懸念と経営リスク
  3. 中国特有の法規制(ICP・公安備案等)に対する不透明感と心理的障壁
    ※公安備案:ICP登録後、運用開始時に必要なネットワーク安全届出
導入後の効果
  1. Alibaba Cloud CDNの導入による日中双方での高速・安定アクセスと機会損失の解消
  2. 日本本社へのインフラ集約による運用効率とSEOの向上
  3. 「現地法人同士」のダイレクトな連携によるトラブル突破
  4. 自走できる運用体制の確立。更新時のタイムラグを最小限に抑制
Topics

01

中国サイト刷新を支える
ICP登録支援とAlibaba Cloud CDN導入

黒田精工株式会社様は、中国向けWebサイトのリニューアルを機に、中国現地法人が個別に管理していたサーバを日本本社へ集約し管理体制の一元化に取り組んだ。

課題となったのは、中国特有の規制による日本からの表示遅延リスクである。
これを解決するためAlibaba Cloud CDN(以下、Alibaba CDN)を導入し、本社主導のガバナンス強化と中国国内での高速・安定した閲覧環境の両立を実現。

本記事では、インフラ刷新の背景や、その際に障壁となったICP登録など中国独自の法規制をいかに乗り越えたか、その詳細を伺った。

サーバの一元管理とWebサイトの高速化を実現

02

「ドメイン一本化」と「ガバナンスの強化」。
日本本社での一元管理にこだわった理由とは

ー今回、ICP取得・CDN構築に至った経緯を教えてください。

元々、弊社の中国向けWebサイトは、中国国内に独自のサーバを置いて運用していました。
しかし、今回のサイトリニューアルを機に「日本本社でサーバを一括管理する」という方針が決まり、ドメインの集約及びインフラの集約プロジェクトが立ち上がったのが始まりです。

課題となったのは、中国独自のインターネット規制です。
日本のサーバにあるWebサイトをそのまま公開するだけでは、読み込み速度の遅延などパフォーマンス面で多くのリスクがありました。
中国国内のユーザーに快適にWebサイトをご利用いただくために、Alibaba CDNを導入しコンテンツ配信の高速化と安定化を目指すこととなりました。

ー日本側で管理を一元化することにこだわった理由はありますか?

大きな目的の一つは、ドメインを一本化することによるSEO効果の最大化です。
拠点ごとにバラバラに運用するのではなく、本社のドメインに集約することで、検索エンジンからの評価を高め、グローバルでのブランド認知を向上させる狙いがありました。

しかし、それ以上に重要だったのが「ガバナンスの強化」です。
万が一、現地から意図せず本社の方針と異なる情報が発信されれば、ブランドとしての信頼性に影響が出かねません。そのため、本社が適切なコントロールを効かせられる運用体制を築くことを重視いたしました。

03

他国とは違う「中国特有の壁」。
複雑な規制を乗り越え、リアルタイムな自走運用を実現

黒田精工株式会社様

ー中国におけるサイト運用のイメージをお聞かせください。

旧サイトでは更新の反映にタイムラグが生じていたため、独自のネットワーク環境を持つ中国でのリアルタイム運用には高いハードルを感じていました。

しかし、Alibaba CDNを導入したことで、運用のしやすさは格段に向上しました!
導入時にクララさんから更新のスパンや仕組みについて丁寧な説明をいただいたことで、運用の全体像を正しく理解することができました。

ーちなみに、中国の他にもアメリカや韓国など各国でWebサイトを公開されていますが、他の国とは違う中国ならではのハードルはございますか?

やはり、中国では独自の特別な対応が求められましたね。

正直な感想としては、対応すべき書類が多く、仕組みも非常に煩雑だなと感じました。公開しているコンテンツ自体は他の国と大差ないのですが、やってみて初めて「登録すべき事項がこんなにたくさんあるのか」と驚きました。

他の国にはそのような枠組みがないので、インターネット上に公開すればすぐに見られるのが当たり前です。今振り返ってみても、その認識が通用しないという点が他国との一番大きな違いでしたね。

04

独力では突破困難なICP登録、
不透明なプロセスをクリアにする並走支援

ーICP登録の存在はご存知でしたか?また、手続きに対するハードルについてはどうお考えでしたか?

実を言うと、ICP登録の具体的な手順についてはクララさんにお問い合わせをして初めて知りました。他国と同様にスムーズに進むだろうと考えていたので、当初はそれほど高いハードルは感じていなかったんです。

しかし、実際に動き出してみると「書類はすぐに揃うだろう」という予想に反して、次から次へと必要なものが判明し、進めるうちにハードルが上がっていったというのが正直なところです。

ICPとは

ICPとは「Internet Content Provider」のことで、中国国内のサーバから発信するすべてのWebサイトに課せられている登録手続き(義務)です。ICP登録番号がないと、443ポート、80ポートを解放することができません。

ークララが介入したことで心理的・工数的な負担はどの程度変わりましたか?

今回はプロジェクトの途中で中国法人の社名変更が重なりました。一度は旧社名で登録を進めたものの変更に伴い一から取り直しになるなど、対応には本当に苦労しました。

そんな困難な状況でもクララさんが常に伴走してくれたおかげで、不透明な手続きをひとつずつクリアし、無事にWebサイトの公開まで漕ぎ着けることができました。
自分たちだけでは解決することは難しかったですし、サポートがなければプロジェクトを前に進めることは困難だったと思います。

05

Alibaba CDNで実現した日中双方からの高速アクセス

ー実際にAlibaba CDNを導入して、表示速度や安定性に対する「手応え」はいかがですか?

中国国内からのアクセス速度が安定したのはもちろんですが、実は日本側での利便性も大きく向上しました。

以前はサーバが中国国内にあったため、日本からサイトの中身を確認しようとすると非常に時間がかかっていたんです。今回の刷新により、中国・日本のどちらから見ても、ストレスなく安定した表示速度で閲覧できるようになりました。

ー「キャッシュクリア操作が楽になった」とのことですが、以前の運用と比べてどう変わりましたか?

一番の違いは、いただいたマニュアルの正確性と分かりやすさです。

以前はマニュアル通りに操作しても、中国ならではの事情で上手くいかないことが多く、その都度、業者への調査依頼と回答待ちが発生していました。

しかし現在は、マニュアル通りに進めれば確実に操作を完結できるため、以前のような「本当に反映されるだろうか」という不安が一切なくなりました。
手動更新の手順についても分かりやすく記載いただいているおかげで、以前は難しかったリアルタイムの更新が可能になり、非常にスムーズな運用体制を築けています。

06

情報の錯綜を打破。
専門家の整理でクリアになった中国規制

MLPS等級保護、ICP登録、公安備案の説明

ー公安備案の登録の難航により、一時はCDNの導入自体を断念しかけたと伺いました。そこから「やはり進めよう」と踏みとどまれた理由は何だったのでしょうか?

プロジェクトの途中で公安備案登録の申請が通らないという事態に直面しました。通常ではなかなか起こり得ないケースだと聞き、一時はプロジェクトの手が止まりかけました。
その際に大きな転換点になったのは、中国特有の法規制や仕組みを正しく理解できたことです。当初は「公安備案登録」と「等級保護制度」が混同して情報が錯綜してしまいました。

しかし、クララさんの助言を受けながら調査を進めるうちに、公安備案登録は申請手続きを適切に進めればクリアできるという整理がつきました。複雑に見える規制も、ひとつひとつ紐解いて正解が見えたことで、「これなら進められる」と確信に変わったんです。

07

変化し続ける中国ルールへ、安心の伴走型のサポート

ーサイト公開後も、中国特有のトラブルで何度かやり取りがあったと伺いました。その際のクララのサポート対応はいかがでしたか?

開通してしばらく経った頃、中国当局から「開放不要なポートがある」と指摘を受けるトラブルがありました。実はその時、中国は平日でしたが日本は祝日で、弊社側では即座に動ける者がおらず、本来なら対応が遅れてしまう状況でした。

しかし、クララさんの中国拠点の担当者様が、現地の弊社担当者とダイレクトに連携してくださいました。結果として、休み明けを待たずに対象ポートのクローズを速やかに実施いただき、迅速に解決することができたのです。

さらに、単に作業を完了させるだけでなく、当局への報告まで一貫して引き受けてくださったおかげで、大きな問題に発展することなく収束できました。こうしたレスポンスの速さや、状況に応じたきめ細やかなチューニングを目の当たりにし、まさに”伴走型のサポート”を依頼した価値を強く実感しましたね。

ークララに今後期待することは何でしょうか?

中国は行政エリアによってルールや運用が大きく異なるため、今後また新たな手続きが必要になった際、弊社法人がある中国南東部エリアに関する最新の知見やフォローアップがより充実していると非常に心強いと感じています。

中国のルールは今後も絶えず変化していくものだと思いますので、クララさんにはこれからも継続的に最新情報の提供と、それに基づいた的確な支援を期待しています。

サービス導入後も安心の伴走型サポート

08

刷新したサイトを起点に中国市場へ。ビジネス機会最大化に向けた挑戦

ー どのような会社に弊社サービスをおすすめしたいですか?

日本から世界各地のWebサイトを一元管理したいと考えている企業でしょうか。
日中どちらからも高速で安定した環境を届けたい場合、Alibaba CDNの仕組みとクララさんの専門的な知見は非常に大きなメリットになると思います。

また、提案段階でいただいた「構成図」が非常に分かりやすく、印象的だったことも付け加えたいですね。複雑になりがちなインフラ構成が重要なポイントに絞って的確に図式化されていたため、仕組みをストンと理解することができました。

目に見えにくい全体像を誰にでも分かる形で可視化できる提案力こそがクララさんの強みであり、信頼できるガイド役を求める企業にはぜひおすすめしたいです。

ー最後に、今後の展望を教えてください。

今回刷新したWebサイトを起点に、中国市場でのビジネス機会をより積極的に獲得していきたいと考えています。引き合いを創出し、商談へ繋げることがWebサイトの最大の役割だと思うので、今後はMAツールなども活用しながら成果を生むコンテンツへと育てていきたいです。

中国のルールは常に変化し続けます。クララさんには、これからも継続的な最新情報の提供と確かな支援を期待しています。

黒田精工株式会社様

クララは、精密技術を通じて世界の産業高度化をサポートする黒田精工株式会社様のさらなるグローバル展開を加速させるべく、中国インフラの最適化と安定運用を引き続き全力で支援して参ります。
インタビューへのご協力、誠にありがとうございました。


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