Case Studies
事例紹介

中国向けWebサイト公開:
手探り状態からスムーズなWeb公開までをトータルサポート

マーケティング会社

マーケティング会社

マーケティング会社

グローバルで事業を展開しているマーケティング会社。中国での事業開始に伴い、中国向けWebサイトの制作についてご相談いただきました。

業 界 マーケティング会社
利用サービス 中国ITソリューションICP登録代行サービス


導入前の課題
  1. 中国でWebサイトを公開するための方法がわからない
  2. ICP登録が必要と聞いたが、どのように進めればいいかわらかない
  3. AWS中国上で、日本と同様の構成で静的Webサイトをホスティングしたい
導入後の効果
  1. 中国におけるIT領域の懸念事項や何もわからない手探り状態が解消
  2. ICP登録、及び公安への届け出もスムーズに
  3. 検証・調査の結果AWS中国において日本とは異なるが、最適な方法でWebサイトを公開
Topics

01

中国でWebサイトを公開するにあたり、何がわからないのかもわからない状態

中国サイトの展開がその他グローバルのサイトと異なり様々な制限や特殊な手続きが必要なことは聞いていましたが、具体的に何がどう必要なのかは調べてもわかりませんでした…。

かろうじてICP登録が必要というところがわかっておりましたが、それ以外は何がわかっていないのかも、わからない状態だったと言えます。

そこで、以前中国へのビジネス展開を進めた際にサイバーセキュリティ法のアセスメント等をご支援いただいたクララさんに「Webサイトを公開したい、その為にICP登録をしたい」といった内容を問い合わせました。

02

明確になった中国サイト公開までの課題・確認事項

問い合わせをして、実際にミーティングでお話しを伺う上で、Webサイト公開までの流れやそれに向けたいろいろな課題が明確になりました。

Webサイト公開までの流れと課題

  1. ICP登録の手続きの流れ・中国レジストラから発行された中国ドメインの取得
  2. 静的WebサイトのS3ホスティング×ICP登録の実現可否
  3. 中国におけるWebサイト公開時の3名義の一致について
    ・ICP登録の名義
    ・AWS中国のアカウントの名義
    ・Webサイトのコンテンツの提供元

03

ソリューション1.ICP登録の手続きの流れ・中国レジストラから発行された中国ドメインの取得

本来のWebサイト公開を目的として、一番初めにご相談した部分でした。

ICPとは
ICPとは「Internet Content Provider」のことで、中国国内のサーバから発信するすべてのWebサイトに課せられている登録手続き(義務)です。ICP登録番号がないと、AWS中国リージョンでは、443ポート、80ポートを解放することができません。

もちろんクララさんは、この部分についてスムーズにご対応くださり、初回の打ち合わせの段階から価格感も明確で、安心してご依頼することができました。

日本拠点でのしっかりとした法務・契約回りを含む本社との日本語対応、中国現地でも日本語が流暢な担当の方がICP登録に必要な書類・手続きを全てかみ砕いて対応・指示いただき、ストレスなく手続きが完了できたと思います。

04

ソリューション2.静的WebサイトのS3ホスティング×ICP登録の実現可否

当社は、AWSを主なWebサーバとしてグローバルで利用しているのですが、AWSで静的Webサイトをホスティングする場合は、CloudFrontとS3を利用してホスティングするのが今までの運用でした。そのため今回も同じ構成で対応しようと考えたのですが、ICP登録をするとなった場合、今までグローバルで対応していた上記の方法で出来ない可能性が浮上しました。

結果クララさんに検証いただき、S3でホスティングすることも可能ということがわかったのですが、これももし自社で検証までやっていたら、中国におけるプロタクトの違いや制限に明るくない我々は時間もリソースもかかっただろうなと、クララさんのサポートに感謝しています。

現地の情勢から見た、リスクと選択肢の提示

上記のS3ホスティングの実現方法の検証結果と合わせて、「正規の方法ではない、今度いつこれが出来なくなるかわからない」といったリスクも合わせてご提示いただきました。

上記の方法は中国法規制に抵触するものではありませんが、中国ドメイン+IPアドレス@EC2でホスティングするという本来想定されている手法とは異なるため、いつこの形式が利用出来なくなるか・規制に抵触するようになるかは、わかりません。このグレーゾーンが多く、法規制等の改修のサイクルが非常に早いのが中国ならではです。

このリスクを踏まえて社内検討した結果、グローバルや国内AWSにおける静的Webサイトのホスティング方法とは異なるEC2上でWebサイトをホスティングするという方法に落ち着きました。

S3でもホスティングも出来なくはなかったのですが、今後長い目で見たときに、当社としては出来る限りコンプライアンス関連のリスクを減らした運用を提供して行くことを選択した結果となっています。

05

ソリューション3.中国におけるWebサイト公開時の3名義の一致について

本来中国でWebサイトを展開するには、クラウドを契約しているアカウントの名義、ICP登録の名義、ホスティングしているWebサイトコンテンツの提供元が一致している必要がある。

今回静的Webサイトを展開しようとしていた既存のAWS中国のアカウントは別の関連会社の名義で、今回の該当企業の名義ではありませんでした。

最初は何の考慮も無しに関連会社のアカウント上で、今回新設した会社名義のICP登録でWebサイトをホスティングしようとしたのですが、その場合公安局から指摘を受ける可能性があることを、クララさんに教えていただき初めて知りました。

新設した会社名義のアカウントを新たに取得することも選択肢の1つではありましたが、管理の面から出来れば既存のアカウントで運用したく、そのためにそれぞれが資本関係がある関連会社であることを証明するドキュメントを用意し申請いただくことで、解決を図ってもらいました。

06

中国Webサイト公開に向けたICP登録代行手続き以上のトータルサポート

ICP登録の代行・ドメインの取得で問い合わせをしましたが、結局Webサイトを公開するにあたっての全体的なトータルコンサルティング、サポートを提供いただきました。

現地の情勢に明るく、こちらの疑問点にもすぐに回答いただけるところに安心を感じ、クララさんに依頼して良かったと、強く実感した手続きでした。

また、今回新設した会社のような小さな組織の場合、IT専門スタッフを社内に抱えることは難しいため、中国現地のIT企業にサポートを依頼することが多いのが実情です。ですが、中国語を母国語としない我々にとってはIT専門用語は難しく、言語上のコミュニケーションに課題が出ることが多いと感じていたのですが、クララさんは現地スタッフとの連携もスムーズに対応してもらうことができ、中国現地との遣り取りにも劣らないレスの早さと、日本ならではの細かなサポートに感謝しています。

クララは、今後もお客様が中国事業をよりスムーズに安心して推進出来るよう、中国ITソリューション・中国リーガルコンサルティングの両面からのご支援に努めて参ります。

インタビューへのご協力、ありがとうございました。


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