中国向けサイトに「極速中国」を導入。通信遅延を解消し、安定したアクセス環境を実現。
株式会社脳活性総合研究所
太田 芳徳 氏
株式会社脳活性総合研究所
- 日中間の通信遅延やパケットロスにより、中国国内で正常にサイトが表示できない
- 導入後の通信速度が改善されるかの不安
- 中国側のファイアウォールによるアクセス制限への懸念
- 通信速度の高速化により、安定したサイトの提供を実現
- 中国国内からのアクセスがスムーズになり、ユーザーエクスペリエンスが向上
- 予定していたクラウドサービスの利用料削減と、最小限のコストで運用
01
中国ユーザー向けに動的サイトを展開、極速中国を導入し高速アクセスを実現
株式会社脳活性総合研究所は、脳の認知機能を測定する検査「脳検」の提供など、健常時からの認知症対策に取り組んでいる企業である。
昨年12月、中国簡体字版「脳検」を台湾、香港、シンガポールにてリリース、グローバルに活動を行っている。
同社は、日中間通信ソリューション「極速中国(Express china)」を導入することにより、中国ユーザーに向けて脳検を安定した高速アクセスで提供できることを可能にした。
02
中国国内で表示されないサイトの正常化に向けた解決策の模索
ー日中間通信ソリューション極速中国導入のきっかけは何ですか?
当社は、認知症などの兆候になる脳の認知機能の低下を、健常時から定期的にチェックするオンライン検査「脳検」を提供しています。
今回、認知症予防に効果のある商品を中国に展開する企業と協業し、その商品の付加価値として脳検を提供することになりました。
しかし、検証時に中国側から脳検の問題が正常に表示されないということが分かりました。具体的には、画像や動画がスムーズに配信されないとかですね。
当社で確認したところ、回線やライセンスの問題であることが判明し、改善のためのソリューションを導入する流れとなりました。
中国国内から日本サーバへのアクセスが遅い理由
これらの二つの問題により通信の遅延が発生
ー導入時に重視したポイントは?
最初は中国側にサーバを置くことも視野に入れたりなど、中国へサイトを展開していくための方法を色々模索しました。
しかし、クララさんに相談したところ通信改善ソリューションで改善できるかもしれないと提案いただきました。そのサービスで対応できるのであればそれが最善だと思いました。
また、クララさんは日本企業なので、取引の面でスムーズで安心感もありました。
この点は導入の上でアドバンテージでしたね。
解決策の模索
ー最初はICP登録についてお問い合わせいただいておりましたが、
どのような経緯でお問い合わせいただいたのでしょうか?
当初、Webサイトが表示されるためにはサーバやICP登録が必要だと考えておりました。
しかし、中国にサーバを置かなければICP登録が不要なことが判明し、Webサイトが正常に表示されない原因はネットワークにあることが分かりました。
中国に知見のあるクララさんに相談したことで、解決までに最短ルートを辿れたと思います。
03
導入効果とそれにかかる労力のバランスが決め手
ー極速中国の導入を決めた理由を教えてください。
アクセスの正常化とそれにかかる労力のバランスが良かったのが極速中国に決めたポイントですね。
中国側からサイトが見れないという問題が既に顕在化していたので、サイトが正常に表示されることが一番重要であり、最終的なゴールでもありました。
そのため、コストやリソースに負担がかかる場合は中国展開を断念する可能性もありました。
しかし、導入自体はDNSの切り替えのみでとても簡単でした。
サイトのリリースも控えていたので、労力が最小限に抑えられたのは良かったですね。
ー労力面では、公開動画が中国で閲覧できない問題が発生したようですね。
そうなんです。サイトで公開しているYoutubeがグレートファイアウォールに引っ掛かり、その部分だけ閲覧ができないということが検証中に発覚しました。
クララさんからのアドバイスで、Webの構成を少し変更することで中国からも動画部分を閲覧することができるようになりました。
これも知見があるクララさんで良かったと思うことの1つです。
結果、DNSの設定変更と少しのWeb改修のみで、中国からのアクセスを正常化できました。
高 速
ストレスフリーの高速回線
簡 単
作業DNS設定のみ
安 定
セキュアで安定した通信
中国ユーザー向けWebサイト・ アプリのアクセス課題
日中間のグループウェアの 連携課題を解決
04
POCを賢く活用、スムーズで効果的なサービス導入へ
ー1週間のPOC(無料トライアル)が導入時の安心に繋がったとのことですが、詳しくお聞かせください。
やはり会社としてはコストは最小限でおさえたいんですよね。
一度、導入したらどのサービスもしばらくは契約しなくてはいけないじゃないですか。
もし問題が解決できなければその間のコストは無駄になるわけなので、POCでサービスを試せるのはとても良かったです。
POCを行ったことで当初構成していた内容から変更の必要があることも、事前に把握できたので、こちらのサービスには満足しています。
実際に、POCを経て極速中国を導入したことで、その後の流れはスムーズに展開していきました。
改めて中国国内のユーザーからのアクセスが改善され、ページ表示速度の向上を実感することができました。
1週間のPOCで良い結果が出て、安定した通信を確認できたのですぐに導入を決めました。検証段階でしっかりとアクセスされることが確認できていたので、導入時の安心に繋がりました。
- 中国電信のバックポーン(CN2網)がクララの日本データセンターに繋がっております。これにより、確保した帯域を利用し、他国を経由せず、最短ルート且つダイレクトに繋ぐことを実現しました。
- DNSのIPの書き換えで設定完了
05
最小コストでマーケット調査としても最適
ー今後、極速中国に期待すること何でしょうか?
中国ユーザーに向けて安定的に脳検を供給できること一択ですね。
中国という独自のシステムの中で、安定的に脳検を受検できる環境を提供いただくことを期待します。
ー極速中国をどんな会社におすすめしたいと思いますか?
中国にビジネスを広げたい企業とかでしょうか。
中国法人を作ることがまだわからなかったり、見えていない人たちがお試しとして、マーケットを調べるという点においてクララさんを利用することはメリットがありそうですね。
自分たちの事業、サービスの需要があるか市場リサーチするという点においては妥当なコストだと思います。
06
脳検をグローバルへ、認知症を考えるきっかけに
ー今後の展望などがあれば教えてください。
引き続き、認知症を考えるきっかけとなるよう脳検を広めていきたいです。その結果として受検者が意識的に生活を改善していくことを目指していきたいと考えています。
また、よりグローバルに展開していきたいと考えています。
海外では疾患測定テストは存在しますが、脳検のように健常者を対象とした測定テストは存在しません。医学論文が採択されているものとなると今のところゼロに等しいです。
今後は英語圏やアジア、ヨーロッパ圏に脳検を広げるため海外の企業と連携し、世界中の人が認知症予防について考えるきっかけになるように活動していく予定です。
クララは、数多くの企業と連携して世界中の人々に認知症予防について考えるきっかけを提供し、ひとりでも多くの人の脳を健康な状態に保ち活性化することで、社会全体の活性化に繋げるというビジョンに共感し、日中間の通信を支えるインフラパートナーとして引き続きサポートして参ります。インタビューへのご協力、ありがとうございました。