nutanixに代表されるハイパーコンバージドインフラ(HCI)が登場した経緯とは

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Nutanixのサービスに含まれているハイパーコンバージドインフラ(HCI)は、サーバーやストレージなどを仮想化することで、環境の構築を行い、一体型とすることでITビジネスを支えるシステムとして活躍しています。

そんなNutanixに代表されるハイパーコンバージドインフラ(HCI)が登場した経緯とは、どんなことがきっかけなのか、詳しく紹介していきましょう

ハイパーコンバージドインフラ(HCI)が生まれた経緯

ITビジネスは急成長を遂げており、そのほとんどが仮想化インフラの導入を行っています。その数は、8割以上が仮想化インフラを活用しており、多くはサーバー・SAMスイッチ・ストレージの3Tier型の構成です。

ただ3Tier型の構成は、障害の切り分けや拡張作業などが複雑化することが問題で、日々の運用に悩まされていたIT部門も多かったと言われています。そのため、担当者は日々のメンテナンスに時間を追われ、新しい技術の導入やビジネスの成長に繋がる攻めのITに時間を割くことが難しかったのです。

そんな時に現れたのがWebスケールという新しいアプローチの方法になります。急成長するITビジネスにも追従し、迅速にシステムを拡張することで、運用をシンプルに仕上げることに成功したのです。

こういったWebスケールITの特徴を持たせ、仮想化インフラを構築するため、ITシステムを容易に出来るようにハイパーコンバージドインフラ(HCI)が誕生しました。

ハイパーコンバージドインフラ(HCI)の特徴

ITシステムをシンプルに運用し、管理を容易にさせることができるハイパーコンバージドインフラ(HCI)ですが、具体的にはどのような特徴があるのでしょうか。

1.短期導入が可能

すでに設計されているプラットフォームを導入することで、短期導入が可能となっているのが、ハイパーコンバージドインフラ(HCI)の特徴です。

パッケージ化されていることで、素早くシステムに反映することができるので、簡単に利用することができます。オールインワンであるため、他のシステムを購入する費用や手間も必要ないのが魅力です。

2.データセンター費用削減

ストレージを排除することにより、ラックを削減することができます。集約度の高いサーバーを活用することで、運用も容易にすることが可能です。結果的に、データセンターの費用を削減することに成功しています。

3.必要に応じて拡張

必要な時に、全てのリソースを拡張することができます。頻繁に活用するものや今後の運用が期待されるリソースの使い勝手をよくすることが可能です。

>Nutanixが日本で誕生した経緯

アメリカで高い評価を得ていたNutanixですが、日本に来た当初は人気が出るまでに時間がかかったと言われています。そんなNutanixが日本で誕生した経緯について、詳しい内容を紹介していきましょう。

・日商エレクトロニクスが2011年に日本に持ち込む

Nutanixが日本に持ち込まれたのは、2011年に日商エレクトロニクスが注目したことから始まっています。日商エレクトロニクスは、1985年に南カリフォルニアに支社を開設し、IT先端企業として、活躍の場を広げていました。

そんな時に、クラウド分野で革新的な収益を得ることができるソリューションを見つけることに成功しています。それがNutanixで、ITインフラの方向性を見出したのが選んだきっかけです。そこから、代理店契約を行い、日本市場でNutanixを提供することになっています。

代理店契約を締結したと同時に、3社の顧客を獲得し、このまま収益を上げることが予想されていましたが、Nutanixの利点を理解してもらうことが難しく、売れない時期が続いたこともあったようです。

しかし、現在では急激なITビジネスの成長に必要なシステムとして、Nutanixが評価されています。結果「ニュータニックス合同会社」では、従業員数を増やし、上場に迫るほど大きく成長することができました。

・Nutanixのハイパーコンバージドシステム(HCI)

Nutanixの製品の特徴は、サーバーとストレージを完全統合したシステムで、SANやNASといった外部ストレージネットワークを排除することに成功している点です。

1つのノード内にx86のCPU、メモリ、ストレージ、ネットワークI/Fを搭載することで、ストレージへのアクセスはノード内で完了します。

また高度なストレージ管理により、無駄なリソースの排除を行い、コスト削減にも大きな影響を与えることが可能です。ストレージの最適化を図り、パフォーマンスを最大限に活かす工夫も、Nutanixのハイパーコンバージドシステム(HCI)では可能となっています。

>ハイパーコンバージドシステム(HCI)は今では欠かせない存在

急成長のITビジネスにおいて、ハイパーコンバージドシステム(HCI)はなくてはならない存在となっています。また日本国内に持ち込まれた当初は、売れない時期もあったNutanixですが、現在は時代に乗り、必要とされるサービスとなっているのが特徴です。

これからのITビジネスを上手く乗り切るためには、Nutanixを導入することが重要になってくるでしょう。管理や運用が容易になるので、一度利用を検討してみてください。

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