HCIの主要製品「nutanix」と「VMware」の比較

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HCIの主要製品である「nutanix」と「VMware」はどのような違いがあるのでしょうか。
「VMware」については、VSANがリリースされ、新機能が注目されています。
今回は、「nutanix」と「VMware」の性能を比較してみたので、利用を検討している方は参考にしてみてください。

VMware社のVSAN6.2の新機能について

VMware社がリリースしたVSANの新機能はvSphere、vCenter、Site Recovery Manager、vRealize AutomationなどVMwareStackと組み合わせることで、最適な仮想化基盤を構築し、運用することが実現されています。

VSAN6.2の新機能については、主にストレージ機能のアップデートが魅力となっており、代表的な機能について紹介していきましょう。

・重複排除とデータ圧縮

VSANに保存されたデータが重複している部分を排除し、さらにデータの圧縮を行うことで、7倍近いデータ容量効率を実現することに成功しています。
重複排除と圧縮は、同時設定になっていて、クラスターレベルでの設定となっているのが特徴です。

ハードウェア構成については、全てSSDで構成する必要があります。

・Erasure Cording

今までVSANは、RAID1相当のデータ利用効率と冗長性を兼ね備えているのが特徴的でした。今回、新機能を搭載させることで、RAID5/6相当の機能を加えることに成功しています。

この機能を搭載したことで、従来よりもWrite時にオーバヘッドが発生することが予想されますが、ディスク使用率が25%ほど向上させることが可能です。

新機能に伴い、チェックサムも搭載されたことで、データ保護の観点でもセキュリティ面を向上させることに成功しています。

仮想マシン・仮想ディスク単位で設定を行うことができるので、パフォーマンス影響を検討した上で対応を行うことができることが予想されるでしょう。

・仮想マシン、仮想ディスクごとのIOのQoS

VSAN は、vSphereのStorage Policy Based Management(SPBM)に対応し、IOPSの制限を行うことができるようになりました。ハイパーコンバージド製品は、1つのノードのIO負荷が高くなったとしても、他のノードへのIO影響はないのが特徴です。しかし、同一ノード内でIOPSを多く使用する仮想マシンに対して、解決策がないのが問題となっていました。

今回の更新により、同一ノード内のnoisy neighborを解決することができるようになっているので、安心して利用することができます。

・Performance & Capacity Monitoring

VSANの新機能搭載により、クラスタ・ホスト・仮想マシン・仮想ディスクレベルのパフォーマンス情報をグラフによって、モニタリングする機能が追加されるようになりました。vCenter上で表示されるようになり、データについては、VSAN内に保存されるように設定されています。

グラフで見える化することで、情報を視覚的に認識できるように、管理を容易にすることが可能です。今後の能率を向上させるきっかけとすることができるでしょう。

またIOPS・スループット・レイテンシーといった情報をVSAN全体や仮想ディスク単位、物理ディスク単位で情報を取得することができるので、自分の把握しやすい内容で、情報をまとめることができます。これらの情報を元に、SPBMを調整することも可能です。

・3rdベンダーアプリケーションのサポート

VSANの新機能を発表した段階で、いくつかのアプリケーションサポートが表明されています。VDIではHorizon、これはVMwareStackですが、相性がいいことから使い勝手がよくなることが予想されるでしょう。

他のビジネスアプリケーションでは、Microsoft Windows Server Failover Clustering、Oracle Real Application Clusters、SAPのアプリケーションを相互サポートしていくことが検討されています。

VSANとNutanixの性能を比較

VSANが新機能をアップデートしただけでなく、「Nutanix」も大幅にソフトウェアをアップデートしました。
どちらの性能もよく、使用用途次第によって、どちらが優れているのかは異なります。

まず対応Hypervisorについては、VSAN6.2が「VMware 6」、Nutanix AOS 4.6が「VMware 5.5 / VMware 6/ Hyper-V /AHV」です。提供方法はVSAN6.2がソフトウェア、Nutanix AOS 4.6がアプライアンスになります。

管理ツールについては、VSAN6.2が仮想マシン「vCenter」・キャパシティ管理「OperationsManager」・ストレージキャパシティ「VSAN6.2」です。

Nutanix AOS 4.6が仮想マシン「Prism / vCenter」・キャパシティ・ストレージキャパシティ・ストレージキャパシティプラン「Prism」になります。

ストレージ機能については、比較した表を添付するので参考にしてみてください。

VSANとNutanixは使用用途次第でどちらも優秀

VSANとNutanixは、どちらも機能をアップデートしましたが、どちらも性能としては優秀で、使い方次第で様々な活用方法が可能となっています。

そのため、どちらか一方を活用するというよりは、使用用途に合わせて、どちらも上手く活用するのが、運用していく上で大切です。

それぞれの違いについて、比較した表などを紹介させて頂いたので、どのような違いがあるのか、よく確認した上でビジネスに取り入れてみてください。

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