こんにちは!クララです。
AWS中国(寧夏リージョン)でAmazon CloudFrontをお使いの方に、AWS中国から重要な通知が届いているのではないでしょうか。CloudFrontの中国リージョンサービスが、2027年5月31日をもって終了することが案内されています。
すでにCloudFrontで配信中のWebサイトやコンテンツをお持ちの場合、放置していると将来的に配信が停止してしまいます。本記事では、通知内容の整理と、AWSが移行先として案内している3つのCDNサービス、移行の進め方までをまとめて解説します。
- AWS中国CloudFrontサービス終了の具体的なスケジュール
- 自社の対象リソースを確認する方法
- AWSが案内する移行先3社(小宿・中国聯通・白山雲)の特徴
- 移行の進め方と、移行時に気をつけたいポイント
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AWS中国CloudFrontサービス終了の概要
今回の通知は、AWS中国(寧夏)リージョンで有効なCloudFrontディストリビューションを保有しているアカウントに対して送付されているものです。要点は次の2段階のスケジュールに整理できます。
| 時期 | 内容 |
|---|---|
| 2026年9月30日 | 寧夏リージョンでの新規CloudFrontディストリビューションの作成が不可に。既存のディストリビューションは引き続き稼働。 |
| 2027年5月31日 | CloudFront中国リージョンサービスが正式に終了。すべてのディストリビューションが停止し、当該リージョンでのサービス提供が終了。 |
つまり、既存のディストリビューションは2027年5月31日までは通常どおり利用できますが、それ以降は自動的に配信が止まります。新規案件で寧夏リージョンのCloudFrontを使う予定がある場合は、2026年9月30日より前に作成しておく必要がある点にも注意してください。
自社の影響範囲を確認する方法
通知には、対象アカウント・対象リソースを確認する方法として次の3つが案内されています。
- Amazon Health Dashboardの「受影响的资源(影響を受けるリソース)」タブ
- Amazon EventBridgeのイベント詳細内にある
affectedEntitiesフィールド - Amazon Health DescribeAffectedEntities APIのレスポンス内にある
entitiesフィールド
複数のディストリビューションやアカウントを運用している場合は、まずこれらでどのディストリビューションが対象になっているかを棚卸しすることから始めるのがおすすめです。
移行先として案内されている3つのCDNサービス
AWS Marketplace経由で、移行先の選択肢として次の3社が案内されています。いずれも中国国内で広いネットワークカバレッジを持つCDN事業者です。
| サービス名 | 特徴 |
|---|---|
| Cloudsway(小宿) | 自社構築ノードと提携運営者による広範なネットワークカバレッジを特徴とするCDNサービス。 |
| China Unicom(中国聯通) | 中国三大通信キャリアの一角。自社の通信バックボーンを活かした低遅延・高品質な通信が強み。 |
| BaishanCloud(白山雲) | グローバルにノードを展開するCDN専業事業者。動画配信など大容量コンテンツ配信の実績が豊富。 |
3社とも詳細な料金体系・提供機能(WAF連携、証明書管理、キャッシュルールの柔軟性など)は異なります。自社サイトの構成(静的コンテンツ中心か、動画配信を含むか、ICP登録の有無、既存のセキュリティ要件など)に照らして、各社の見積り・PoCで比較検討することをおすすめします。日系企業としては、日本語でのサポート窓口の有無や契約形態(現地法人経由か日本側での一括契約が可能かなど)も、選定時に確認しておきたいポイントです。
移行の進め方
AWS公式の移行ガイドでは、大きく次の6ステップが案内されています。
- 現状の棚卸し:既存のCloudFrontディストリビューションの設定(オリジン、キャッシュビヘイビア、SSL証明書、カスタムドメインなど)を洗い出し、記録する
- 移行先の選定・購入:3社の中から自社要件に合うサービスを選び、AWS Marketplace経由で契約する
- 設定の再現:新しいCDNサービス側で、オリジン設定・キャッシュルール・SSL設定などを再構成する
- DNSの切り替え:DNSのCNAMEレコードを更新し、段階的に新CDNへトラフィックを切り替える
- 動作確認:複数拠点から新CDN経由でのアクセスをテストし、表示速度・キャッシュ挙動などを監視する
- 旧環境の削除:完全移行後、既存のCloudFrontディストリビューションを削除する
移行時に気をつけたいポイント
- DNS切り替え時のダウンタイム対策:TTLを事前に短く設定しておく、旧新両方の環境を並行稼働させてから切り替えるなど、影響を最小化する段取りを組む
- キャッシュ挙動の再現性:CloudFrontで設定していたキャッシュキー・TTL・圧縮設定などが、移行先で同等に再現できるか事前に確認する
- SSL証明書の扱い:ACM(AWS Certificate Manager)で管理していた証明書は移行先でそのまま使えないため、対応方法を事前に確認する
- テスト環境での事前検証:本番切り替え前に、テスト用ドメインなどで新CDN側の挙動を確認しておく
よくある質問(FAQ)
Q. 2027年5月31日より前に自主的に移行を始めても問題ない?
問題ありません。むしろ余裕を持ったスケジュールで検証・移行できるため、早めの着手をおすすめします。特にキャッシュ挙動やSSL証明書の扱いなど、実際に触ってみないと分からない差分もあるため、テスト環境での事前検証期間を確保しておくと安心です。
Q. AWS中国のグローバルリージョン(中国以外)のCloudFrontも終了する?
今回の通知はAWS中国(寧夏)リージョンのCloudFrontに関するものです。グローバルのAWSアカウントで利用しているCloudFrontとは別サービスとして扱われているため、混同しないよう注意してください。ご自身の契約・アカウントがどちらに該当するか不明な場合は、AWS中国のサポート窓口にご確認ください。
Q. 案内された3社以外のCDNサービスに移行してもよい?
AWS Marketplace経由の3社はあくまで案内されている選択肢であり、他のCDNサービスへの移行を妨げるものではありません。自社の要件(ICP登録状況、既存のセキュリティ構成、コストなど)に応じて検討してください。
まとめ
AWS中国(寧夏)リージョンのCloudFrontは、2026年9月30日に新規作成停止、2027年5月31日に完全終了という2段階のスケジュールで終了が予定されています。既存のディストリビューションをお持ちの場合は、まず対象リソースの棚卸しから始め、余裕を持ったスケジュールで移行先の選定・検証を進めることをおすすめします。
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