HCIはどうやって誕生した?インフラの歴史 | 前編
最近よく耳にするHCIという言葉。皆さんは何の略かご存じですか?
HCIは、ハイパー(H)、コンバージド(C)、インフラストラクチャー(I)の略称です。
インフラ基盤はインターネットが普及する前から存在していて、HCIにたどり着くまでの構成には長い歴史があります。
本ブログでは、HCIの誕生する前の歴史も含めて解説していきます。
サーバのはじまりは、1950年代のメインフレーム
サーバの始まりは、むかしむかし1950年代に遡ります。
1951年、アメリカで世界初のビジネスアプリケーション向けに世界初の汎用電子デジタルコンピュータ「UNIVAC I (UNIVersal Automatic Computer I、ユニバック・ワン、万能自動計算機の略)」が完成し発売されました。
そこから1980年代までは、このメインフレームにより集中処理が行われていました。
コンピュータが組織・企業の利用部門にも配置されるようになり、分散化が始まりました。
メインフレームって?
この頃は大型コンピュータであるメインフレームが主流でした。
メインフレームコンピュータとは、大きい組織で基幹情報システムなどに用いられる大型のコンピュータ製品のことです。
メインフレームの仕組み
この頃のメインフレームは、本体の「ホスト」と入力端末の「ターミナル」に分かれており、この2つを通信回線や構内ネットワークで接続することによりデータ処理が可能でした。ターミナルはコンピューターとしての機能はなく、表示や操作といった単純操作のみだったため、データ処理はホストが一括で行っていました。
1つのハードに対して1つのソフトが配置されていた時代でした。
クライアントサーバ時代
続いて、1980年になると、クライアントサーバが登場します。
1980年代~1990年代にかけて、メインフレームのダウンサイジングが進み、ビジネス現場で、パーソナル・コンピュータが使われるようになります。
クライアントサーバとは、コンピュータをユーザーが操作する「クライアント」側と、機能や情報を外部へ提供する「サーバ」側に分け、それらを通信回線で繋ぐシステムのことです。
当時主流となっていた大型のメインフレーム、オフコンやミニコンと言われた小型コンピューターの端末として使っていました。当初は、PC上に端末エミュレーターを動かし「テキスト端末」として使われるのが一般的でした。
その後、ミニコンやオフコンに加え、PCサーバが登場する頃になると、主要な業務処理や組織で共有すべきデータの保管は、上位のコンピューターに任せ、入力画面のレイアウトやデータの加工・編集といった比較的軽いアプリケーション処理やユーザーインターフェイスに関わる処理はPCに任せ、上位のコンピューターと役割分担するクライアント・サーバ方式が普及しました。
クライアントサーバの仕組み
クライアントサーバの仕組みは、ユーザー、クライアント、サーバの3で分けて考えると分かりやすくなります。
まずはユーザーからクライアントの処理の仕組みを解説します。
ユーザーからみたクライアントとは、パソコン・タブレット・スマートフォンなどの機器の中でインターネットに接続して開くブラウザのことを指します。
クライアントにユーザーは、ブラウザを通して、キーワードを検索をしたり、サイトを開いたり、画像を保存するなど様々なリクエストを送っています。
次にクライアントからサーバへの仕組みを解説します。
リクエストを受け取ったクライアント(ブラウザ)は、ユーザーのリクエストに応じた要求をサーバに行います。
次のページを表示してほしい ⇒ URL:xxx のページ情報が欲しいなどです。
次回はいよいよクラウドコンピューティング時代の解説をしていきます!
後編はこちら
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