Case Studies
事例紹介

クラウド型「電子カルテ」サービス “OpenDolphin”のサービス基盤にサブスクリプション型HCI as a ServiceのClara Cloudを採用。

ライフサイエンスコンピューティング株式会社

取締役副社長・開発本部事業部長
谷川 正臣 氏

執行役員・営業本部サポート部部長
船木 隆行 氏
ライフサイエンスコンピューティング株式会社 ロゴ

ライフサイエンスコンピューティング株式会社

ライフサイエンスコンピューティング株式会社は、クラウド型電子カルテサービスを中心に医療用画像管理システム(PACS)などの医療IT事業および受託開発事業を全国的に展開するITソリューションベンダーだ。医療をITで支えるための製品やサービスを2009年の創業から10年以上にわたり提供し、将来的なデジタルトランスフォーメーションや5G時代の到来を見据え、医療機関とその先の医療従事者や患者を支え続けている。
ウェブサイト https://www.lscc.co.jp/

業 界 医療系システム/ソフトウェア開発
利用サービス Clara Cloud

導入前の課題
  1. データ保護の重要性として、カルテデータの損失リスクを最小にする必要があった
  2. サービスの特性上、常時稼働が絶対条件でありサービス基盤の可用性が重要だった
  3. 煩雑な基盤・設備の運用・管理の負担が重くなっていた
導入後の効果
  1. 従来のサービス基盤からシステムパフォーマンスが大きく改善し操作性が向上。
  2. キャパシティの追加縮退が複雑度を上げることなく実現でき長期運用の劣化リスクを軽減。
  3. セキュリティ対応や基盤ソフトウェアの無停止アップデートも運用保守範囲で対応できサービス可用性が向上。
  4. 自社設備を手放しサービス開発と市場拡大に注力可能に。
Topics

ソリューション

急速にニーズが拡大していたiPad/iPhoneなどのモバイル端末での利用に合わせ電子カルテサービスをクラウド化。自然災害が頻発していた状況からカルテデータの損失リスクを最小化するため、より可用性が高くパフォーマンスの良いサービス基盤としてClara Cloudへの移行・導入を実施した。

01

電子カルテをいち早くクラウドサービスとして提供

同社が提供する電子カルテサービス“OpenDolphin”は、日本で初めて日医標準レセプトソフト(ORCA)と連携したもので、利便性が高く先進的な機能を継続的に提供してきました。
2012年に提供形態をクラウドサービス化し、近年は、ORCAとの連携だけでなく各種医療機器との連携も強めていて、顧客医療機関の高い支持を得ながら、マルチOS対応など柔軟なサービス提供を行っており、日本全国で導入実績が500件を超えています。
2014年にはORCA連携電子カルテで満足度No.1評価(※1)を獲得、2016年にはクラウド型電子カルテでシェアNo.1(※2)になりました。

※1)医師向け最新医学・医療情報サイト m3.com 調べ「2014年クリニック向け電子カルテ特集 第4回 特徴別の満足度ランキング ORCA(日医標準レセプトソフト)連携部門」

※2)株式会社富士経済調べ「2016年 医療ITのシームレス化・クラウド化と医療ビッグデータビジネスの将来展望 No.1医療IT・医療情報プラットフォーム編」

02

サービスの成長に伴い、プラットフォームへ求められる要件が変化

電子カルテサービスとして順調に利用者数を伸ばし続けてきましたが、サービスービス成長に伴い「データ保護の重要性」と「サービス基盤の可用性」が課題として顕在化してきました。

データ保護の重要性において、元々可用性は低くはなかったのですが、震災や台風などの自然災害を経験する中で様々なケースにおけるカルテデータの損失リスクを最小にするサービス基盤がこれまで以上に社内外において求められるようになったのです。

またサービス基盤の可用性についても問題で、利用者が順調に増えると同時にサーバーのリソースと処理パフォーマンスも苦しくなってきたことがありました。サービスの特性上スムーズな操作性が求められるので、キャパシティの管理は継続的に発生する課題となります。最初のサービス基盤はクラウドサービス化のタイミングで導入してから、サーバーリソースの追加/拡張を繰り返してきたため、機器の世代ごとの違い(パフォーマンスやコンパチビリティ)や混在による複雑化などが、常時稼働を求められるサービスにおいてリスク化してきました。

これらの課題を改善し、今後もサービスを成長させ安定的に提供し続けていくためには、サービス基盤を見直す以外にないと決断しました。そしてサービス基盤を見直すにあたり、キーワードになったのが「この先のサービス展開で評価される可用性・パフォーマンス・利便性に対応しうること」でした。

03

所有型ではなく利用型のインフラサービス形態が事業方針に適合

これらの要件を満たす次期サービス基盤として採用したのが、クララ社の提供するサブスクリプション型のプライベートクラウドサービス“Clara Cloud(クララクラウド)”でした。Clara Cloudはハイパーコンバージドインフラストラクチャ(HCI)のリーディング製品として、世界中で高い評価を得るNutanixをコア技術製品として採用したプライベートクラウドサービスです。

NutanixはHCI製品として日本だけでなく世界的にも行政機関、金融、医療などの高い信頼性が求められる領域でも導入が進む製品であり、そういった意味での信頼は高いものがありました。また、従来の3-Tier型アーキテクチャの複雑化のリスクを解決しながら、パブリッククラウド並みの機能性や操作性を実現しており、そのNutanixを月額型で利用できるClara Cloudはまさにうってつけでした。

04

今現在の課題解決に加え、将来の運用を考えてもベストと判断

現時点でのベストな選択であることと共に、サービスが成長を続ける”これから”においても最適なサービス基盤にできればという考えもありました。

ITの分野は非常に動きが早く、AIに代表される新しい技術への対応ともに、セキュリティなどの変化するリスクへの必要とされる領域です。今後も自社の業務をサービス開発と市場での利用拡大につながる活動に注力していくために、自社設備として持たず、運用保守までを含んだ形で利用できるサービス基盤は、非常に魅力的でした。

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Nutanixの利用に必要な要素が、オールインワン。様々な情シス部門・ITインフラエンジニアのリソース不足をClara Cloudの導入によって解決することが可能です。



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