Nutanix のソフトウェアEOLポリシーについて
Nutanix のソフトウェアEOLポリシーについて少し確認する機会があったので、内容を簡単に書いてみます。
この記事の目次
バージョン番号について
Nutanixのソフトウェアバージョン番号は下記のようなポリシーで採番しています。
「X.Y.Z.n(LTS)」
- 「X」はメジャーリリースのバージョン番号
- 「Y」はマイナーリリースのバージョン番号
- 「Z」はメンテナンスリリースのバージョン番号
- 「n」はパッチリリースのバージョン番号
このバージョン番号の最後に、LTSという文字列がつく場合があります。
LTSの指定がない場合はSTSになります。LTSとSTSについての詳細は後述。
LTSとSTS
Nutanixは、Long Term Support (LTS) と Short Term Support (STS) という2つの異なるサポート期間を定義しています。
LTSは文字通り長期的な期間メンテナンスされるバージョンで、STSはメンテンナンス期間が短いソフトウェアのバージョンです。
また、このサポート期間の定義はソフトウェアによってことなり、LTS/STSの区分がないソフトウェアもあります。
ソフトウェアごとのEOLポリシー
EOLの段階には、メンテナンスの期間とトラブルシューティングの期間があります。
メンテナンス: バグフィックスなど対応するがアップグレードはしない期間
トラブルシューティング: 電話サポートと必要にお応じてセキュリティに関するパッチを提供する期間
AOS
LTS
- 次のLTSリリースのバージョンがリリースされてから3ヶ月間メンテナンスされます
- メンテナンスの期間終了後から6ヶ月間トラブルシューティングされます
STS
- 次のLTSリリースのバージョンがリリースされてから3ヶ月間トラブルシューティングされます
※AOSのEOLポリシーーにはAHV、Foundation、Nutanix Cluster Check (NCC)などが含まれています
Prism Central
- LTS/STSの区別がありません
- 次のバージョンがリリースされる日までメンテナンスされます
- メンテナンスの期間終了後から3ヶ月間トラブルシューティングされます
Nutanix Files
- LTS/STSの区別がありません
- 次のバージョンがリリースされてから3ヶ月間メンテナンスされます
- 次のバージョンがリリースされてから12ヶ月間トラブルシューティングされます
Nutanix Objects
- LTS/STSの区別がありません
- 次のバージョンがリリースされてから3ヶ月間メンテナンスされます
- 次のバージョンがリリースされてから12ヶ月間トラブルシューティングされます
ソフトウェアリリース間隔
また、Nutanixでは通常下記のような間隔でソフトウェアをリリースされるようです。
3段階で区分けされ、それぞれ下記のような定義になります。
アップグレード: マイナーリリースまたはメジャーリリース
アップデート: メンテナンスリリースまたはパッチリリース
パッチリリース: メンテナンスリリースよりも少ない数のバグ修正
AOS
区分 | 間隔 |
アップグレード | STSは3-6ヶ月ごと、LTSは12-15ヶ月ごと |
アップデート | 4-6週間ごと |
パッチリリース | 必要に応じて |
Prism Central
区分 | 間隔 |
アップグレード | 3-6ヶ月ごと |
アップデート | 4-6週間ごと |
パッチリリース | 必要に応じて |
Nutanix Files
区分 | 間隔 |
アップグレード | 3-6ヶ月ごと |
アップデート | 4-6週間ごと |
パッチリリース | 必要に応じて |
Nutanix Objects
区分 | 間隔 |
アップグレード | 3-6ヶ月ごと |
アップデート | 4-6週間ごと |
パッチリリース | 必要に応じて |
NutanixはLTSとSTSでバージョンを分けリリース頻度を区別しています。
STSはリリース頻度を高くして、最新の機能を実装していく短期間に修正を重ねていき、
LTSは安定した状態のバージョンを、ある程度長期的に運用するイメージだと思います。