withコロナ・ポストコロナ時代のITインフラ運用について
新型肺炎の感染拡大による緊急事態宣言の影響で、多くの方々が未だ在宅勤務を行っているのではないでしょうか。
2020/5/25(月)に緊急事態宣言の全面解除が発表されましたが、解除後も出社を控えてリモートワーク対応を続ける企業や、一部リモートワークを取り入れた形で継続する企業も多いようです。
宣言解除も企業はテレワークで様子見 段階的緩和も – ITmedia エグゼクティブ
https://mag.executive.itmedia.co.jp/executive/articles/2005/26/news057.htmlテレワークから元に戻れる? 当面継続多数、解除の企業も段階的 – SankeiBiz(サンケイビズ):自分を磨く経済情報サイト https://www.sankeibiz.jp/business/news/200526/bsm2005260500002-n1.htm
これからの働き方について | 渋谷ではたらく社長のアメブロ
https://ameblo.jp/shibuya/entry-12599389261.html
私たちクララも、6月末まで原則在宅勤務体制を継続することを決定しました。今後コロナ感染の第2波、第3波が来ることを見据え、可能な限り従業員の感染リスクを軽減しつつ、社会全体の感染拡大防止に対して主体的に寄与しながら事業活動を行っていくことが社会的に求められていると考えています。
この記事の目次
withコロナ時代に合わせたインフラ運用の必要性
しかし、可能な限りの従業員のテレワークが推進されるコロナ禍でも、ITインフラの運用業務においては、決して少なくないエンジニアの方々が、ITインフラのトラブル・定常の運用業務・計画していたリリース等の影響により、オフィスのサーバ室もしくは皆様のサーバが設置されているDCへ足を運んでいたのではないでしょうか。新型コロナウィルスの影響で働き方や会社、業務のあり方が新しい方向に変わっていく中で、「レガシーな状況を変える必要がある」と感じた会社やインフラエンジニアの方々は非常に多い一方、必要性があるとはいえ「自分たちだけが変わらない働き方をしている」ということに疑問を抱くインフラ運用者の方も多くいることと思います。
私たちクララでも、この「半強制的な在宅勤務」を強いられた状況の中で変化を余儀なくされていますが、何よりも「お客様の事業継続を支援し、社会的義務を果たすためにできることは何か」ということを考え、今もまさに試行錯誤している最中です。その中の一つの結論として、インフラエンジニアの方々が感じているであろう、「withコロナ時代に合わせたあるべきインフラ運用の形」に合わせたサービス・サポートを提供・提案することが私たちの一つの役割であると考えています。
ITインフラをクラウド化した先でも必要になる業務
withコロナ時代に合わせたインフラ運用、と聞いてすぐに頭に浮かぶのはサーバのクラウド化ですが、弊社のお客様でもすでにクラウド化されている企業様が多くいらっしゃるので、今回は「クラウド化したインフラ(OS)の運用をさらに効率化する方法」についてご紹介します。
クラウド化したからといってこれまでの運用業務が全くなくなるわけではありません。在宅勤務でも困らない、けど地味に手間のかかる『クラウド化したインフラ(OS)の運用』について、どんなことがあるか、まず見てみます。
【地味に手間のかかるネットワーク設定業務】
自宅からクラウド化したインフラにアクセスするための環境整備
セキュリティ強化のためにインフラに接続可能なITアドレスをオフィスのグローバルIPアドレスに制限している場合…
固定のIPアドレスを付与した踏み台設置やVPC(AWSの場合)の接続元設定やリモートアクセスできる環境の整備(ネットワークアプライアンスのClient-VPN機能設定)等を整備する必要があります。セキュリティレベルを下げるわけにはいかないため、設計に神経を使う設計です。
【地味に手間のかかるインフラ障害対応】
憂鬱な自宅での障害対応
自宅でコーヒーを飲みながら過ごすランチ明け、突然電話もしくはSlackで「ホームページみれません! 」なんて連絡が来ることもあるのかと思います。
仮にお客様起点で発覚したインフラ障害の場合、とにかく可能な限り早急に復旧させたいものです。そんな時にVPNつないで踏み台を踏んで、ようやく対象サーバにSSHして見たがアクセスできない。えーい再起動だ!と、普段なら必要ない手順を踏まなければいけないことが地味なストレスとなって皆様の平穏な毎日を脅かしているのではないでしょうか。
付け焼刃の再起動でログは消滅し原因調査もままならないという最悪のケースも想像に難しくありません。
【地味に手間のかかる原因切り分け】
リモート状態では障害対応後のお約束である原因調査も一苦労です。ログなどをじっくり観察している間も、対応している担当者の状況が分からないため、社内から様々な連絡が飛び交います。また、各ベンダーや制作会社の電話サポート窓口も繋がりにくい状況となっており、原因切り分けが進まないということもあるのではないかと思います。
このように、インフラのクラウド化後も運用には様々な工数がかかります。そこで、今回はそういったインフラ維持のための工数を削減し、より有意義なサービス構築や社内環境整備に労力を集中するために役立つ当社サービスをご紹介します。
ITインフラの運用業務を手放せるクララのMSPサービス
クララでは、クラウド化した先の運用保守の労力・運用コストを下げるための各種MSPサービスをご用意しています。当社のサーバ運用代行サービス「MSPサービス」は監視要件や障害対応手順のカスタマイズ性などで選べるプラン別の3種類で利用可能です。
全てのサービスでサーバのリソース・プロセス・ポートの主要な監視項目が監視でき、24時間365日ご指定の連絡先に通知が可能です。
また、ブラウザから過去の状態まで確認いただけるリソースの監視モニターを提供しており、障害対応後の原因調査にも参照していただけます。
MSP監視通知サービス
ご指示いただいた監視項目のアラートを検知した場合に、お客様にメール・電話で通知するプランです。
とにかく、WebサイトのユーザーやWebサイトのオーナーよりも早く障害に気付きたい。
障害対応は自分で行うので連絡をしてほしい。
という方にお勧めのプランです。
MSP一次対応サービス
ご指示いただいた監視項目のアラートを検知した場合に、一次復旧(プロセス・サーバの再起動)を当社で行うプランです。一次対応で復旧しない場合は、メール・電話で通知します。復旧した場合も、時系列で状況をメールにてご報告させていただきます。
サーバの運用担当者が少人数で休日や深夜は誰かが代わりに対応しておいてほしいというご要望を頂く事が多く、そういった際にお勧めのプランです。
MSPフルマネージドサービス
ご指示いただいた監視項目のアラートを検知した場合に、一次復旧(プロセス・サーバの再起動)を当社で行います。一次対応で復旧しない場合は、ベストエフォートで当社エンジニアが復旧対応に当たります。
また、監視項目のカスタマイズも可能となり、お客様の環境固有の監視項目も追加頂けます。加えて、アラートの発報条件ごとに固有の手順実行にも対応しており、まさにサーバ運用担当者様の代わりとなって、24/365で障害対応を実施する事が出来るサービスとなります。
MSPサービスのサポート可能なサービス
- Clara Cloud(占有プラン・LGプラン)
- Sola Cloud nano
- 専用サーバJP6シリーズ
- 専用サーバJP7シリーズ
- AWS(Amazon Web Service)
- Azure
- ニフクラ
- Alibaba Cloud
クララのMSPサービスの概要については、こちらのPDFファイルからもご確認いただけます。
>人手不足のクラウド運用・管理はクララが解決!(PDF_646KB)
インフラの運用工数を削減したい方も、クラウドサービスをご利用中の方も、これを期に自社のサーバ運用を楽にして、専門性の高い御社独自のサービスの運営に集中できる環境を整え、DX時代に向けた効率的な働き方を導入してみてはいかがでしょうか。
我々は創業から23年間のインフラサービスの提供実績に基づいて、24/365の体制でサーバの運用を行っております。皆様にとって有意義で生産性の高いリモートワークの実現のお手伝いが出来れば幸いです。
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