
Nutanix CE(community edition)について紹介【2025年更新】
2025年3月追記:
この記事は2019年に作成されたものですが、現在、Nutanix CE(Community Edition)にはいくつかの重要なアップデートがあります!
2024年にリリースされたNutanix CE 2.1により、性能や機能面で大きな改善が行われ、さらに多くのユーザーが利用しやすい環境が整いました。
この記事では、Nutanix CEの基本的な機能や使用方法を紹介しつつ、最新バージョンにおける新機能や変更点を反映した情報をお届けします。
これにより、以前の記事内容と比較して、最新の環境でもどのようにNutanix CEを活用できるかをご理解いただける内容となっています!
「Nutanix」は、商用のために利用できるIT関係のサービスが充実しているのが特徴で、多くの企業が活用しています。
その中でも無償で利用できる「Nutanix CE(community edition)」は、どのようなシステムになっているのでしょうか。「Nutanix CE」について、詳しい内容を解説していきます。
この記事の目次
Nutanix CE(community edition)は誰でも利用できる
「Nutanix」のほとんどは、商用利用するために開発されていて、VMware・Hyper-V・KVMの上に、ソフトウェアをインストールすることで、分散ストレージを利用することができます。他にも、HTML5ベースのウェブGUIを通じて「Nutanix」のハイパーバイザーなど、仮想化基盤の管理を行うことが可能となっているのが特徴です。
そういった商用の「Nutanix」商品は、1Uまたは2Uのラックマウントサーバーに、希望のVMware・Hyper-V・KVMのハイパーバイザーと、ソフトウェアがインストールされた状態のVMが販売されています。しかし、コミュニティ版の「Nutanix CE」は、商用版で販売されている商品のソフトウェア部分のみを抜き出して、自身が保有しているハードウェアにインストールすることが可能です。そのため、機能的には商品版と同様の機能を利用することができる優れものになっています。
2025年3月追記:
- Nutanix CEは引き続き無償で提供されていますが、2024年8月にリリースされたNutanix CE 2.1では、以前よりも多くの機能が強化されています!
- 特にシステム性能や仮想化機能の向上が目立ちます。
- 新しいバージョンでは、AOS 6.8.1を基にした新機能の追加や、より柔軟なノード配置が可能になりました。
- 以前のバージョンと比較して、テスト環境や学習用途において、より効率的に利用できるようになっています。
「Nutanix CE」を利用するために推奨されている環境
基本的に、「Nutanix CE」を利用するために推奨されている環境は、通常の「Nutanix」商品を利用する環境と大きく変わっている点はありません。そのため、一度でも「Nutanix」商品を利用したことがあれば、問題なく稼働することができます。CPUについては、物理4コア以上でIntel VT-Xがサポートされていることが条件です。メモリは、16GB以上確保しておきましょう。
2025年3月追記:
- 最新バージョンのNutanix CE 2.1では、システムのパフォーマンス向上に伴い、メモリ要件が若干増加しています。
- 推奨メモリは32GB以上となり、より多くの仮想マシンを同時に運用する場合でも安定した動作が確保されます。
- また、ネットワークインターフェイスカード(NIC)に関して、以前はIntel製のNICが推奨されていましたが、現在ではRealtek製のNICも安定して動作することが確認されています。
ネットワークインターフェイスカードの要件
「Nutanix CE」を利用するのであれば、Intel NICが推奨されています。ただ中にはIntel NIC以外のNICでも動作していることがわかっているので、Intel NICでなくても試してみる価値はあるでしょう。安全に稼働させることを検討するのであれば、Intel NICが好ましいので、自分の環境にはどのようなNICが適しているのか、検討してみることをおすすめします。
2025年3月追記:
- 以前はIntel NICが推奨されていましたが、CE 2.1ではRealtek製NICも公式にサポートされています。
- 利用者の選択肢が広がりましたが、商用環境や高可用性を求める運用では、引き続きIntel製のNICを使用することが望ましいです。
- 推奨するNICは1GbEまたは2.5GbEの速度が安定して動作します。
ストレージコントローラーについて
「Nutanix CE」では、AHCIとLSIのストレージコントローラーをサポートしています。そのため、Adaptecがチップを提供しているとされるSmart Arrayストレージコントローラー搭載のHP ProLiantサーバーといった環境では、動作することができないので注意しましょう。ハードウェアSmart Arrayストレージコントローラーを利用している場合に、「Nutanix CE」を動作させるためには、AHCIベースのソフトウェアSmart Arrayストレージコントローラーを活用することで問題解決することができます。他にも、コンシューマ向けに販売している自作のマザーボードやデスクトップパソコンといった環境下でも、「Nutanix CE」を利用することは可能なので、一度試してみてください。
2025年3月追記:
- CE 2.1では、AHCIとLSIのストレージコントローラーのサポートが引き続き維持されていますが、商用版で使われている一部のストレージコントローラー(例: Smart Arrayストレージコントローラー)との互換性には制限があります。
- 自作PCやコンシューマ向けマザーボードでも動作可能ですが、AHCIベースのソフトウェアSmart Arrayストレージコントローラーの利用をお勧めします。
ディスクについて
「Nutanix CE」のハードウェア要件でディスクについては、SSDが200GB以上、HDDが500GB以上であることが推奨されています。ディスクの本数としては、SSDとHDDは4つとなっていて、ディスク容量の上限は18TBです。「Nutanix CE」の能力としては、最大4ノードまで対応していて、4ノードに対して各4本ずつのディスクで、合計16本に収まるように構成することができます。
2025年3月追記:
- ディスク容量に関する制限は、依然として最大18TBまでとなっています。
- ですが、最新のNutanix CE 2.1では、NVMe SSDを利用することで、パフォーマンスが大幅に向上することが確認されています。
- 特に仮想化環境では、ストレージの速度が全体のパフォーマンスに大きな影響を与えるため、最新のSSDを活用することが推奨されます。
「Nutanix CE」のインストール手順
「Nutanix CE」をインストールさせるためには、KVMベースのハイパーバイザー起動イメージをUSBメモリに書き込んでおき、その後にAcropolis Hypervisorを起動しましょう。起動した後は、コントローラーVMをインストールして、環境を整えることで「Nutanix CE」をインストールすることができます。細かくインストール手順を分けていくので、参考にしてみてください。
1.インストール用イメージをUSBメモリに書き込む
2.作成したUSBメモリからサーバーを起動。KVMベースのハイパーバイザーやCVMのIPアドレスを入力することでインストールを開始させる
3.インストール完了後に、必要であればクラスター構成を行う
4.管理用GUIコンソールにログイン。アクティベーションを行うことで完了
インストール手順は以上になります。基本的な方法については、従来の「Nutanix」商品と変わらないので、実践してみてください。
2025年3月追記:
- Nutanix CE 2.1のインストール手順では、新たにPrism Centralを利用した管理インターフェースが追加され、インストール後の管理が一層簡単になりました。
- また、v4 APIを活用することで、クラスタの自動化や管理が容易になり、スクリプトを活用した操作が可能になりました。
- これにより、インストールと運用がより効率的になっています。
「Nutanix CE」の導入は思っているより簡単
「Nutanix CE」の導入は、それなりのボリュームがあり大変に思われがちですが、実際に必要なインストール作業は、IPアドレスを入力することが完了するほど、簡単です。ただインストールした後の環境を整えるためには、多少操作が必要になることもあります。それほど複雑な物ではありませんが、自分の環境下で理想的な動作を実現するためには、多少の難しさを感じることはあるでしょう。「Nutanix CE」をインストールすること自体は、想像よりも簡単に行うことができるので、安心して利用を検討してみてください。
2025年3月追記:
- Nutanix CE 2.1では、インストールの難易度がさらに低下しました。
- USBメモリからの起動時に、自動的に最新のインストール設定が反映されるため、初心者でも容易にインストールが進められます。
- GUIベースでの管理が強化され、Prism Centralの利用により、直感的な操作が可能になっています。
まとめ
「Nutanix CE」は、商用利用を目的にサービスを提供している「Nutanix」商品と変わらない機能を持っているにも関わらず、無償で活用することができるため、大変便利なシステムになっているのが特徴です。インストールすることが難しく感じる方もいますが、実際に作業する内容は少なく、案外簡単に実施することができます。ある程度、環境を整えることは重要ですが、気軽にインストールを実施してみてください。
2025年3月追記:
- Nutanix CE 2.1は、商用版に近い機能を無償で提供しており、個人や小規模なテスト環境に最適です。
- 最新バージョンでは、性能や機能面での大幅な改善が行われており、以前よりも使いやすくなっています。
- しかし、商用サポートがないことや、ノード数やストレージ容量に制限があるため、商用利用や大規模運用を目指す場合は、商用版の導入を検討することが望ましいです。