Nutanixは、サーバー・ストレージ・仮想化を1つにまとめたHCI(ハイパーコンバージドインフラ)を中心に、多くの企業で採用されている基盤です。その中でも、無償で試せるのが「Nutanix CE(Community Edition)」。この記事では、Nutanix CEの機能や動作要件、入手・インストールの流れを、2025年の最新情報にあわせて解説します。
▶ まずはNutanixがどんな基盤か知りたい方へ
HCIやNutanixの基礎、商用環境での使いどころを整理した資料をご用意しています。CEでの検証とあわせてご覧ください。
この記事でわかること
- Nutanix CEとは何か、商用版との違い
- 2025年時点の最新バージョン(CE 2.1)と主なアップデート
- 動作に必要なハードウェア要件(CPU・メモリ・NIC・ストレージ)
- 入手方法とインストールの大まかな流れ
Nutanix CE(Community Edition)とは
Nutanix CEは、商用版Nutanixのソフトウェア部分を無償で利用できるエディションです。手持ちのハードウェア(自作PC・中古サーバーなど)にインストールし、NutanixのハイパーバイザーAHVや分散ストレージ、管理GUI「Prism」を体験できます。機能面では商用版に近く、検証・学習・自宅ラボ(ホームラボ)に最適です。
商用版が、AHV/ESXi/Hyper-Vなどのハイパーバイザーとソフトウェアを組み込んだアプライアンス(ラックマウントサーバー)として提供されるのに対し、CEはソフトウェア部分のみを取り出して自分のハードウェアに導入できる点が大きな違いです。
【2026年最新】最新バージョンはCE 2.1
2024年8月にリリースされたNutanix CE 2.1が、2026年時点の最新の公開バージョンです。商用版のAOS 6.8.1をベースにしており(AOS 6.6/6.7/6.8系の機能を含む)、インストーラーの改善などにより、以前よりデプロイしやすくなっています。
- AOS 6.8.1ベースで、性能・機能が従来より強化。
- インストーラーの安定性が向上し、初心者でも導入しやすくなった。
- インストール後は、LCM(Lifecycle Manager)を使ってAOS 7.x系(AOS 7.3など)へアップグレードできる場合があります(対応状況は要確認)。
Nutanix CEのハードウェア要件(CE 2.1)
| 項目 | 要件(目安) |
|---|---|
| CPU | 4コア以上。Intel Sandy Bridge以降(VT-x/AVX対応)、またはAMD Zen以降 |
| メモリ | 最小32GB(64GB以上を推奨) |
| NIC(ネットワーク) | Intel製NICが安定。CE 2.1ではRealtek製NICも動作するとの情報あり(要確認) |
| ストレージ | AHCI/LSIコントローラー対応。SSD+HDD構成。NVMe SSDで性能向上 |
※2019年の初出時は「メモリ16GB以上」でしたが、CE 2.1では最小32GB以上に引き上げられています。
ストレージコントローラーは、AHCIとLSIをサポートします。HP ProLiantなどのSmart Arrayコントローラー搭載機ではそのままでは動作しないことがあり、AHCIベースの構成に切り替えるなどの対応が必要です。自作マザーボードやコンシューマ向けPCでも動作します。
Nutanix CEの入手方法
Nutanix CEのダウンロードには、無償のNutanixコミュニティアカウントが必要です。Nutanixコミュニティ(next.nutanix.com)にサインアップのうえ、「Download Community Edition」から入手します。インストール用イメージを取得し、USBメモリなどに書き込んで使用します。
※コミュニティ上ではCE 2.1より新しいバージョンに関する投稿も見られます。入手時に最新の提供バージョンを公式で確認してください(要確認)。
インストールの大まかな流れ
- インストール用イメージをUSBメモリに書き込む。
- 作成したUSBからサーバーを起動し、AHV(Acropolisハイパーバイザー)とCVM(コントローラーVM)のIPアドレスなどを入力してインストールを開始する。
- インストール完了後、必要に応じてクラスター構成を行う。
- 管理GUI「Prism」にログインして初期設定を行う。
CE 2.1では、Prism Centralを使った管理や、v4 APIによる自動化にも対応しており、インストール後の運用がより扱いやすくなっています(機能の詳細は要確認)。基本的な流れは商用版と大きく変わりません。
FAQ
Q. 商用利用はできますか?
A. Nutanix CEは検証・学習・ホームラボ向けの無償版で、商用サポートはありません。ノード数やストレージ容量にも制限があります。本番・大規模運用には商用版が前提です。
Q. どのくらいの規模まで組めますか?
A. 小規模なクラスターを想定した無償版です。具体的なノード数・容量上限は提供バージョンにより異なるため、公式ドキュメントでご確認ください(要確認)。
まとめ
Nutanix CEは、商用版に近い機能を無償で試せる、検証・学習に最適なエディションです。CE 2.1ではAOS 6.8.1ベースとなり、性能・使いやすさともに向上しました。まずはCEで操作感をつかみ、本番導入を検討する段階になったら、サポートや冗長性を備えた商用版・マネージドなプライベートクラウドを検討するのがおすすめです。
