Nutanix CE(community edition)について紹介

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「Nutanix」は、商用のために利用できるIT関係のサービスが充実しているのが特徴で、多くの企業が活用しています。
その中でも無償で利用できる「Nutanix CE(community edition)」は、どのようなシステムになっているのでしょうか。「Nutanix CE」について、詳しい内容を解説していきます。

Nutanix CE(community edition)は誰でも利用できる

「Nutanix」のほとんどは、商用利用するために開発されていて、VMware・Hyper-V・KVMの上に、ソフトウェアをインストールすることで、分散ストレージを利用することができます。他にも、HTML5ベースのウェブGUIを通じて「Nutanix」のハイパーバイザーなど、仮想化基盤の管理を行うことが可能となっているのが特徴です。

そういった商用の「Nutanix」商品は、1Uまたは2Uのラックマウントサーバーに、希望のVMware・Hyper-V・KVMのハイパーバイザーと、ソフトウェアがインストールされた状態のVMが販売されています。しかし、コミュニティ版の「Nutanix CE」は、商用版で販売されている商品のソフトウェア部分のみを抜き出して、自身が保有しているハードウェアにインストールすることが可能です。そのため、機能的には商品版と同様の機能を利用することができる優れものになっています。

「Nutanix CE」を利用するために推奨されている環境

基本的に、「Nutanix CE」を利用するために推奨されている環境は、通常の「Nutanix」商品を利用する環境と大きく変わっている点はありません。そのため、一度でも「Nutanix」商品を利用したことがあれば、問題なく稼働することができます。CPUについては、物理4コア以上でIntel VT-Xがサポートされていることが条件です。メモリは、16GB以上確保しておきましょう。

ネットワークインターフェイスカードの要件

「Nutanix CE」を利用するのであれば、Intel NICが推奨されています。ただ中にはIntel NIC以外のNICでも動作していることがわかっているので、Intel NICでなくても試してみる価値はあるでしょう。安全に稼働させることを検討するのであれば、Intel NICが好ましいので、自分の環境にはどのようなNICが適しているのか、検討してみることをおすすめします。

ストレージコントローラーについて

「Nutanix CE」では、AHCIとLSIのストレージコントローラーをサポートしています。そのため、Adaptecがチップを提供しているとされるSmart Arrayストレージコントローラー搭載のHP ProLiantサーバーといった環境では、動作することができないので注意しましょう。ハードウェアSmart Arrayストレージコントローラーを利用している場合に、「Nutanix CE」を動作させるためには、AHCIベースのソフトウェアSmart Arrayストレージコントローラーを活用することで問題解決することができます。他にも、コンシューマ向けに販売している自作のマザーボードやデスクトップパソコンといった環境下でも、「Nutanix CE」を利用することは可能なので、一度試してみてください。

ディスクについて

「Nutanix CE」のハードウェア要件でディスクについては、SSDが200GB以上、HDDが500GB以上であることが推奨されています。ディスクの本数としては、SSDとHDDは4つとなっていて、ディスク容量の上限は18TBです。「Nutanix CE」の能力としては、最大4ノードまで対応していて、4ノードに対して各4本ずつのディスクで、合計16本に収まるように構成することができます。

「Nutanix CE」のインストール手順

「Nutanix CE」をインストールさせるためには、KVMベースのハイパーバイザー起動イメージをUSBメモリに書き込んでおき、その後にAcropolis Hypervisorを起動しましょう。起動した後は、コントローラーVMをインストールして、環境を整えることで「Nutanix CE」をインストールすることができます。細かくインストール手順を分けていくので、参考にしてみてください。

1.インストール用イメージをUSBメモリに書き込む
2.作成したUSBメモリからサーバーを起動。KVMベースのハイパーバイザーやCVMのIPアドレスを入力することでインストールを開始させる
3.インストール完了後に、必要であればクラスター構成を行う
4.管理用GUIコンソールにログイン。アクティベーションを行うことで完了

インストール手順は以上になります。基本的な方法については、従来の「Nutanix」商品と変わらないので、実践してみてください。

「Nutanix CE」の導入は思っているより簡単

「Nutanix CE」の導入は、それなりのボリュームがあり大変に思われがちですが、実際に必要なインストール作業は、IPアドレスを入力することが完了するほど、簡単です。ただインストールした後の環境を整えるためには、多少操作が必要になることもあります。それほど複雑な物ではありませんが、自分の環境下で理想的な動作を実現するためには、多少の難しさを感じることはあるでしょう。「Nutanix CE」をインストールすること自体は、想像よりも簡単に行うことができるので、安心して利用を検討してみてください。

まとめ

「Nutanix CE」は、商用利用を目的にサービスを提供している「Nutanix」商品と変わらない機能を持っているにも関わらず、無償で活用することができるため、大変便利なシステムになっているのが特徴です。インストールすることが難しく感じる方もいますが、実際に作業する内容は少なく、案外簡単に実施することができます。ある程度、環境を整えることは重要ですが、気軽にインストールを実施してみてください。

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