
【2025年最新】CloudflareがAIクローラーをデフォルトでブロック?SEO重視の企業が今すぐ確認すべきポイントとは
こんにちは!クララのマーケティングチームです!
AI時代に突入し、ChatGPTやPerplexity.aiなどのAI型検索が普及する中、従来のSEO施策にも大きな転換期が訪れています。
その中でも特に注目を集めているのが、CloudflareによるAIクローラーのアクセス制御方針の変更です。
2025年7月、Cloudflareは一部のAIクローラーに対して、Webサイトへのアクセスを原則としてブロックする方向へと方針を転換しました。
この記事では、Cloudflareが発表した内容をもとに、SEOやコンテンツマーケティングを重視する企業にとっての影響と対応策をわかりやすく解説します。
この記事の目次
CloudflareがAIクローラーをブロック?発表内容のポイント
2025年7月、Cloudflareは公式ブログにて、AIクローラーのアクセスをデフォルトでブロックする方針を導入したと発表しました。
この新方針は、OpenAI(GPTBot)やAnthropic(ClaudeBot)、Perplexity.ai などのAIモデルによるスクレイピングを制限し、Webサイト運営者が明示的に許可しない限りアクセスを遮断するというものです。
🔗 Cloudflare公式発表(2025年7月1日)
https://blog.cloudflare.com/declaring-your-aindependence-block-ai-bots-scrapers-and-crawlers-with-a-single-click/
どのプランが対象?既存サイトにも影響あるの?
今回の機能は、Cloudflareの全プラン(無料・有料問わず)で利用可能なもので、特定のプランに限定されるものではありません。
🆕 新規ドメイン:デフォルトでAIクローラーをブロック
2025年7月1日以降にCloudflareへ追加された新規ドメインでは、AIクローラーのアクセスをブロックする設定が初期状態で有効になっています。
🕒 既存ドメイン:手動で設定変更が可能
すでにCloudflareを利用している既存のドメインについても、管理画面からAIクローラーのアクセス設定を確認・変更することができます。
段階的に強化されてきたCloudflareの対応
実は、AIクローラーのブロック機能は2024年から既にオプションとして提供されていました。
この段階では「ワンクリックでAIのクロールをブロックできる」機能として公開され、すでに100万以上のWebサイトで有効化されていたとCloudflareは報告しています。
出典:
- The Cloudflare Blog:https://blog.cloudflare.com/declaring-your-aindependence-block-ai-bots-scrapers-and-crawlers-with-a-single-click/
その後、2025年7月の発表により、新規ドメインに対してはAIクローラーを初期状態でブロックする仕様が導入されたことで、方針がさらに一段進んだといえます。
出典:
- Cloudflare プレスリリース:https://www.cloudflare.com/press-releases/2025/cloudflare-just-changed-how-ai-crawlers-scrape-the-internet-at-large/
AIクローラーをブロックするとどうなる?SEO観点での影響とは
CloudflareのAIブロック機能を利用することで、次のようなメリットとデメリットがあります。
✅ メリット:情報の無断利用を防げる
- AIが自社コンテンツを無断で学習・再利用するリスクを抑制。
- 将来的にAI企業とライセンス契約を結ぶ際の交渉材料にもなります。
⚠️ デメリット:AI経由での情報拡散や流入機会を失う
- ChatGPTやPerplexity.aiなどで自社情報が紹介されにくくなる。
- 特にAI検索が代替トラフィック源として機能しつつある現在、「AI流入」という新たなチャネルを断つことになる可能性があります。
このように、AIによる情報拡散の可能性 vs コンテンツ保護というトレードオフが存在します。
SEOを重視する企業はどう対応すべきか?
コンテンツマーケティングやSEOを主軸とする企業にとって、AIクローラーのブロック設定は慎重に判断すべきポイントです。
企業タイプ | 推奨方針 |
SEO・記事マーケ主体の企業 | ✅ AIクローラーへのアクセスを許可(ブロックを無効化) |
有料コンテンツ/IP保護型ビジネス | ❌ ブロックを有効化し、AIによる再利用を制限 |
一部だけ公開したい場合 | ⚙️ robots.txt や個別Bot制御で柔軟に設定 |
AIに対してコンテンツを開放することで、将来的なブランド認知や間接的な流入増加が期待できる一方、許可範囲のコントロールも重要です。
Cloudflareでの設定方法:どこでAIクローラーを管理する?
以下の手順で、Cloudflare上のAIクローラー制御を確認・変更できます。
1. Cloudflareにログインし、対象のドメインを選択
2. 左メニューの「セキュリティ」 → 「設定」 → 「ボット トラフィック」へ進む
3. 「AI ボットをブロックする」という項目で、以下の選択肢から選択
-
- すべてのページでブロック
-
- 広告のあるホスト名のみをブロックする
-
- ブロックしない(オフ)
🔗 公式管理ガイド(Cloudflare Developers)
https://developers.cloudflare.com/ai-audit/features/manage-ai-crawlers/
特にEnterpriseプラン向けのPay-per-Crawl(クロールごとの課金)は、今後コンテンツの貨幣化を目指す動きとして注目されています。
まとめ:AI時代のSEO戦略にはCloudflare設定も欠かせない
AIがWebの情報を読み取り、要約し、回答を生成するという時代において、「AIに見せるか/見せないか」という選択肢そのものが、Web戦略に直結するようになりました。
SEOやコンテンツマーケティングを重視する企業にとっては、AI経由の可視性・引用性を確保するために、Cloudflareの設定を見直すことが重要です。
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