「AWSのセキュリティってちゃんと管理できているのだろうか?」
複数のサービスが連携するAWS環境では、設定ミスやリスクの見落としが起きやすく、不安を感じる方も多いはずです。
そこで役立つのがAWS Security Hub。セキュリティ状態を可視化・一元管理し、問題へ素早く対処できるようにするサービスです。本記事では基本から導入メリット、使い方、運用の注意点、そして2025年12月にGA(一般提供)した新しいSecurity Hubの姿まで、やさしく解説します。
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この記事で分かること
- AWS Security Hubとは何か/なぜ必要か
- 責任共有モデルとお客様の担当範囲
- 主な機能とセットアップ・運用の流れ
- 運用でつまずきやすいポイントと対処
- 2025年12月GA後の「新しいSecurity Hub」の変化点
AWS Security Hubとは?
AWS Security Hubは、AWS環境全体のセキュリティ状態を一元的に管理・監視するためのサービスです。AWS内の複数のセキュリティツールからのアラートを集約し、統合的なビューを提供します。これにより、セキュリティ上の問題を迅速に特定し、効率的に対応することが可能になります。
「AWSはセキュリティが強いって聞いたけど、それでも必要なの?」と思われるかもしれません。確かに、AWSは高いセキュリティを誇っていますが、それでも複数のサービスを連携させると、個別の問題を見逃してしまうこともあります。Security Hubは、すべてのセキュリティ情報を一元管理できる点が大きなポイントです。
なぜAWS Security Hubが必要なのか?
AWSを使っていると、アプリケーション、データベース、ストレージなど、多くのリソースが連携して動作します。そのため、セキュリティ管理が複雑になり、気づかぬうちにリスクが増えることも…。こういった問題を解決するために、AWS Security Hubの活用が非常に効果的です。
例えば、以下のような問題を抱えている企業は多いのではないでしょうか?
- 複数のAWS環境やリージョンのセキュリティ管理が大変
- セキュリティアラートが大量で、どこから対応すべきか分からない
- インシデント発生時、何から手をつけるべきか迷ってしまう
Security Hubは、どのサービスのどの設定がセキュリティ上「良くない」のかをまとめて表示し、アカウントのセキュリティスコアをダッシュボードで可視化できます。
AWSのセキュリティにおける責任共有モデル
AWSのセキュリティを考える上で意識するべきことの一つが、責任共有モデルです。このモデルでは、AWSとお客様がセキュリティに関してどの部分を担当するのかが分担されています。

- AWSの責任(クラウド”の”セキュリティ):物理インフラ、ネットワーク、ハードウェア、仮想化層など基盤のセキュリティ
- お客様の責任(クラウド”内”のセキュリティ):AWS上で動くアプリ・データ、アクセス管理(IAM)、OS/ミドルウェア設定など
お客様の責任範囲は意外と広いもの。Security Hubを使えば、自社が担当すべき部分の状態を把握しやすくなり、リスクを抑えやすくなります。
AWS Security Hubの主な機能
AWS Security Hubが提供する主な機能を見てみましょう。
- 検出結果(Findings)の集約:複数のセキュリティサービスからの検出結果を集約し一元管理。どこに問題があるかを素早く把握できます。
- 各サービスとの連携通知:GuardDutyなどの脅威検知と連携。なお、リアルタイム性の高いGuardDutyに対し、CSPMのコントロール評価は定期的(従来は数時間〜24時間程度の周期)に再評価される点は理解しておきましょう。
- 自動化されたセキュリティチェックと推奨事項:セキュリティ基準に基づくコントロール評価を実施し、改善のための推奨事項を提示します。
- 視覚的なダッシュボード:セキュリティ状態やスコアを可視化し、リスク傾向や問題箇所を把握しやすくします。
Security Hubのセットアップと運用
AWS Security Hubを導入すれば、以下のようなセキュリティ管理が可能になります:
- 定期的な自動セキュリティ評価:AWSリソースの設定・状態を定期的に評価し、問題を検出。
- 複数アカウント・マルチリージョン対応:AWS Organizations全体を横断して統一管理。
- インシデントの早期発見:兆候を早期に察知し、事前対処につなげる。
有効化自体は数クリックで完了しますが、セキュリティは「設定して終わり」ではなく、設定後の運用・チューニングが肝心です。一般的には次のステップで運用します。
- 通知設定:重要なアラートを担当者へ通知する仕組みを整える。
- データ・ルールのカスタマイズ:必要な情報だけを表示するようフィルタリング/抑制(Suppress)ルールを設定。
- ベストプラクティスの実行:提示される推奨事項を順に実行し、設定を継続的に改善。
Security Hunの運用で気をつけたいポイント
Security Hubは多機能な反面、初めての方にはチューニングと運用のハードルが高い面があります。特に注意したいのがコントロール(ルール)の多さです。「AWS基礎セキュリティのベストプラクティス(FSBP)」や「CIS Benchmarks」など複数基準のチェックが用意されており、すべて有効にするとアラートが大量に発生します。
その中には重要度「Low・Medium」も多く含まれ、すべてに目を通そうとすると本当に対応すべき重大な問題を見逃すリスクがあります。GuardDutyなど他サービス由来の検出も統合されるため、「何が原因のアラートか」「どう対応すべきか」の判断が難しい場面も少なくありません。定期的な再評価が行われる点も踏まえ、継続的なチェック体制が求められます。
「自社で使いこなせるか不安」「運用に手が回らなそう」と感じたら、無理をせずマネージドサービスの活用を検討するのが安心です。
【2026年最新】GAした「新しいSecurity Hub」の変化点
Security Hubを一般提供(GA)しました。従来のCSPM(設定チェック)機能に加え、GuardDuty・Amazon Inspector・Security Hub CSPMのシグナルを相関・エンリッチし、重大リスクを優先度付けする「Exposure(露出)Findings」やニアリアルタイムのリスク分析、攻撃経路の可視化などが利用できます。2026年7月にはExposure Findingsの「影響分析(Impact Analysis)」も追加され、侵害された場合に到達しうる下流リソースまで可視化できるよう進化しています。
従来のSecurity Hubは「Security Hub CSPM」として位置づけられ、新しいSecurity Hubと併存しています。用語や画面構成が変わっているため、これから学ぶ方は「CSPM(従来の設定チェック)」と「新Security Hub(リスク相関・優先度付け)」の関係を押さえておくとスムーズです。詳しくは関連記事もご覧ください。
よくある質問(FAQ)
Q. Security Hubを有効化すれば安全になりますか?
A. 有効化は出発点です。大量の検出結果を取捨選択し、通知・対応の運用を設計して初めて効果が出ます。
Q. 料金はどうなっていますか?
A. 2025年12月のGAに伴い、Inspector・GuardDuty・Security Hub CSPMなど複数サービスをまたぐ料金体系が整理されました。最新の課金体系はAWS公式のSecurity Hub料金ページでご確認ください(本記事末尾の出典参照)。
Q. 従来のSecurity Hub(CSPM)はどうなりますか?
A. 「Security Hub CSPM」として引き続き利用できます。多くの現場では、まずCSPM運用を最適化することが実用的な選択肢です。
AWS Secureについて
AWS環境のセキュリティ管理をさらに強化したい、Security Hubを使いたいけどよくわからないという方には、クララ株式会社のAWS Secureがぴったりです。
AWS Secureは、AWS Security Hubと連携し、セキュリティ監視を効率化し、リスク管理を強化するサービスです。
AWS Secureを利用すると、セキュリティ管理が一元化され、運用負担を軽減しつつ、最適なセキュリティ対策を実行することができます。AWS Secureの詳細については、こちらのページをご覧いただき、お気軽にお問い合わせください。
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