Nutanixのバックアップ体制をご紹介致します!

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IT関連のデータなどは、常に脅威やリスクが付きまといます。そのため、データ保護のために、バックアップを取り、大切なデータを守ることが重要です。今回は、Nutanixのバックアップ体制について、詳しい内容を紹介していくので、参考にしてみてください。

Nutanixのデータ保護機能

IT関連のシステムやサービスを提供しているNutanixは、ソフトやストレージがなくても、元々備わっている機能だけで様々なリスクに対応することができます。どのような保護機能が実現されているのでしょうか。

 

Nutanixで守ることができるデータ範囲

Nutanixのデータ保護機能は、様々なリスクに対応できる管理ツールが備わっています。小規模災害や大規模災害の際に、災害対策のソリューションを持っているだけでなく、RPO(目標復旧地点)・RTO(目標復旧時間)ごとに、データ保護のソリューションがあるため、トラブルを予め想定した上で、大切なデータを守ることが可能です。

Nutanixのバックアップ体制について

可能マシンのトラブルについて、Nutanixでは安全にデータを保護する機能が備わっています。SLAを想定して、必要なデータ保護・DRを簡単に構築することが可能です。データ保護を行うために、追加ライセンスや長期の構築作業が必要ないのも、Nutanixの特徴になります。

データの冗長性が高い

Nutanixには、今までのストレージのように、RAIDでのデータ保護機能は搭載されていません。その代わり、Replication Factorというデータ保護に優れた仕組みを利用し、ノード上の仮想マシンから書き込まれたデータを他のノードへと分散して配置することで、データの冗長性を維持しています。

他にも、Erasure Cording-XというReplication Factorと同様に、データの分散配置が可能になっているだけでなく、容量効率に優れた仕組みも選択することが可能です。このようなデータ保護の仕組みと、ESXiのHA機能を利用すれば、ノード障害が発生しても、システムダウンせずに運用することができます。そのため、安心してシステムを使い続けることが可能です。

ただNutanixの筐体に障害が発生した時や設置してあるサイトを大規模災害が襲うといった状況に陥った場合は、他の機能を利用する必要があります。

 

手軽なバックアップ機能

Nutanixには、データ保護の機能としてReplication Factor以外にも、優れた機能が存在しています。その機能がTime Stream機能です。Time Stream機能は、スナップショット機能と言われるもので、仮想単位でのスナップショットを、管理ツールPrismを利用することで、簡単に設定することができます。

スナップショットをバックアップとして、保持しておけば間違えて仮想マシンを削除した場合に、焦る必要がなくなるのです。スナップショットを復元ポイントとして利用することで、消去した仮想マシンを復元することができます。他にも、バッチ処理前のロールバック用途で利用することも可能です。

また取得したスナップショットをリネームして、テスト用仮想マシンとして利用するなど、日々運営する上で、便利に利用することができます。

ただ一見便利なスナップショットですが、お手軽な分、万能という訳にはいきません。作業前のバックアップの取得やオペレーションミスに適応しますが、取得したスナップショットが消えるようなNutanix筐体障害や大規模災害には対応できないので注意が必要です。

 

大規模災害からデータを守るために必要な仕組み

大規模災害に対応するためには、Remote Replication/Metro AvailabilityはNutanix同士で仮想マシンのスナップショットを作成し、レプリケーションする機能を利用します。初回は、仮想マシンのデータを全て転送する必要がありますが、2回目以降はブロック単位での差分転送となるのが特徴です。

別のNutanix筐体にデータを転送すれば、筐体障害が発生しても対応することができます。大規模災害についても別のNutanix筐体にデータを転送すれば安心です。Remote Replicationの場合は、非同期型レプリケーションであるため、最短で1時間に1回の同期が可能になっています。被災した際には、災害対策サイト側のスナップショットからリストアすれば問題ありません。

Metro Availabilityの場合は、同期型レプリケーションであるため、プライマリサイトのNutanix上で発生したIOを災害対策サイトのNutanixへレプリケーションしてからIOを完了させることができます。被災した際には、仮想化ソフトウエアのHA機能を利用し、災害対策サイト側で仮想マシンが起動するので安心です。

 

クラウドへのバックアップや高速リカバリーも魅力

Nutanixは、稼働している仮想マシンを転送することで、仮想マシンの差分転送やデータ転送の帯域の制限を行うことができます。75%以上の帯域を削減することが可能です。また高速リカバリーも可能で、間違えて削除してしまっても、仮想マシンを管理している担当者が自分で対象の仮想マシンやその仮想マシン内の特定ファイルをリストアすることができます。

まとめ

Nutanixのデータ保護・バックアップ体制は、どのような状況下でも安心して運営できるように、緻密に構成されています。災害で被害にあったとしても、バックアップ体制が整っていれば、データをリカバリーすることも可能です。運営する上で、データの保護は最優先なので、Nutanixのバックアップ機能を駆使して、大切なデータは管理するようにしていきましょう。

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