従来のPleskバージョンと、Plesk ObsidianのSSL証明書に関する機能を比較してみた

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従来のPleskバージョンと、現在の最新版のPlesk ObsidianのSSL証明書に関する機能を比較してみました。

■従来のPleskバージョン
Plesk11以前のバージョンでは、2つ目以降のSSL証明書をWebサーバで利用する場合

「必要なご利用のSSL証明書の個数分の有償のSSL証明書」

「SSL証明書数分の追加IPアドレス」

が必要でした。

□Plesk Obsidianのバージョンでは、2つ目以降のSSL証明書をWebサーバで利用する場合には、以下の2パターンから選択いただくことができます。

・従来パターン
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「必要なSSL証明書(有償or無償)」

「SSL証明書数分の追加IPアドレス」
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・SNI利用パターン
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「ご利用のSSL証明書の個数分の(有償or無償)のSSL証明書」のみ
※追加IPアドレス不要
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※SNIとは、1つのIPアドレスで複数ドメインのSSL証明書を運用できる機能となります。
Pleskの場合だと、Pleskの各ドメインの中のSSL証明書のアイコンから証明書をインストールすることでSNI機能を利用することができます。

SNIを利用することにより、本体IPアドレスから追加IPアドレスへのDNSのレコードの切り替え作業不要かつ、、追加IPアドレスのコスト(弊社だと1つの追加IPあたりアドレス月額1,000円(税抜))も抑えることができるメリットがあります。

また、Plesk Obsidianから収容ドメイン毎にメール用のSSL証明書(SNI利用)も利用できるようになりました。これにより、ご利用のPCと契約サーバの間が、SSL証明書により通信が暗号化され、安全にご利用をいただくことができます。ただ、メールサーバ間については、仕様上暗号化される場合(465番ポート)もありますし、そうでない場合(25番ポート通信)もございます。各メールサーバ間の間は制御できない範囲となるため、100%のメールの暗号化はされませんのでご注意ください。

Pleskに収容している複数のドメインのWebサイトも、メールサーバ側も追加IPアドレスを追加することなく、通常のSSL証明書はもちろん、無償SSL証明書(Let’s Encrypt)もご選択いただくこともできます。Pleskから別途追加インストールと設定は必要となります。

<Plesk Obsidianで、Let’s Encrypt を設定したい>
https://spt.clara.jp/ufaqs/id-7503/

また、Plesk ObsidianでもPHP7を追加でインストールしていただければ、各ドメイン毎にPHP7を選択し利用することができます。
手順につきましては、以下のFAQをご参照いただきますようお願い致します。

<Plesk ObsidianでPHP7系を利用したいがどうすればいいか?>
https://spt.clara.jp/ufaqs/id-9244/

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