
【完全ガイド】大学・教育機関向けPleskライセンスと構成の選び方ガイド
こんにちは、クララのマーケティングチームです!
「学内で使うWeb・メールサーバをGUIで管理したい」「専門的な知識がなくても安全に運用できる構成が欲しい」といったご相談を、大学・教育機関のお客様から多くいただいています。そんなニーズに応えるツールが、サーバ管理パネルの定番「Plesk(プレスク)」です。
この記事では、教育機関での活用シーンや構成の注意点、ライセンスの選び方などをわかりやすくご紹介します。
この記事の目次
なぜ大学・教育機関でPleskが選ばれるのか
- 直感的なGUI操作:
Linuxサーバでもブラウザベースで操作できるため、IT専任者でなくても日常の運用が可能です。
- Web・メール・SSLを一元管理:
ドメイン、証明書、メールアカウントなどを1画面でまとめて管理。
学内メールアドレスの発行や転送設定も簡単に行えます。
- 複数ドメインにも対応:
学部・研究室・プロジェクトごとのサイト管理にも柔軟に対応できます。
- 導入の自由度が高い:
VPSやクラウドにも構築可能。
RedHat系ディストリビューション(AlmaLinuxなど)対応。
教育現場で想定されるPleskの活用シーン
大学や研究機関では、以下のような用途でPleskが活用されています:
- 学部・研究室単位でのWebサイト運営:
それぞれ独立したページをマルチドメインで一元管理。
- 学生・教職員の個人ページ公開:
example.ac.jp/~user形式の簡易ホスティングやWordPressによるポートフォリオ公開。
- 学内メールアカウントの管理:
@univ.ac.jp 形式のメール発行、転送、エイリアス、自動応答などに対応。
- LMS(Moodle等)の導入基盤として:
学習管理システムのホスティングにも対応。
- 研究プロジェクトや外部連携サイトの構築:
Git連携・SSL対応で安定した開発・公開基盤に。
このように、Pleskは大学のデジタル業務を支える汎用性の高い管理ツールとして機能します。
教育機関でよくある構成ニーズとPleskの対応範囲
要件 | Pleskでの対応 |
複数Webサイトの管理(学内・学部・研究室単位) | ◯(マルチドメイン対応) |
ローカルメール運用(@univ.ac.jp) | ◯(メール機能あり) |
グループアカウント・転送設定などの柔軟なメール管理 | ◯(アカウント作成、転送、エイリアス、自動応答など) |
Let’s EncryptなどのSSL証明書を利用 | ◯(SSL It!で一括管理) |
WordPressの更新・保守を効率化 | ◯(WP Toolkit:Web Pro以上) |
サーバの管理権限を部門・グループごとに分けたい | ◯(Web Hostでサブスクリプション分離) |
冗長構成や中央管理が求められる場合の注意点
❌ Pleskは「単一ノード設計」
Pleskは1台のサーバ内でWeb・メール・ドメインを一括管理する設計です。いわゆるHA構成(多台数冗長構成)には非対応であり、以下のような構成は推奨されていません:
- 負荷分散を前提としたロードバランサ+複数Pleskノード
- マスター・スレーブ型の一括集中管理(複数台のPleskを一元操作)
✅ 対応方針(代替案)
- 定期的なバックアップ+復旧手順の整備(Backup to Cloudなど)
- DNS側での切替対応(フェイルオーバー)
- アカウント分離による論理的分散運用(Web Host)
※どうしても高可用性が求められる場合は、Kubernetesなどの他アーキテクチャを検討すべきです。
ライセンス選定ポイント(用途別早見表)
利用目的・要件 | 推奨ライセンス | 理由 |
学部や研究室ごとにWeb・メールを運用したい | Web Pro | 最大30ドメインまで管理可能。メール機能・WordPress Toolkitを標準搭載し、保守性◎ |
管理グループ(部門・チーム)ごとにログイン領域を分けたい | Web Host | ドメイン数無制限+アカウント分離(サブスクリプション)対応で、複数グループ管理にも対応可能 |
予算制限が厳しいがGUIで管理したい | Web Admin (簡易運用向け) |
制限付きながらGUI管理が可能。メール機能はあるがステージング等のWP機能は非対応のため注意書きを添えること |
WordPress更新やSSL自動更新を重視 | Web Pro以上 | WordPress Toolkit(フル機能)で自動化・保守効率向上。メール連携やセキュリティ強化にも対応可 |
※Web AdminにもWordPress Toolkitを有償追加できますが、コスト・運用のバランスからは最初からWeb Proを選ぶ方が合理的です。
まとめ
大学・教育機関においては、「わかりやすいGUI」「Web・メールの一元管理」「保守性の高い運用」が重要な要素です。
Pleskはこれらを満たすツールとして多くの導入実績があり、入札案件でも採用されるケースが増えています。
🎯 Pleskが入札案件で選ばれる理由:
- GUI操作で非エンジニアでも運用しやすい
- Webとメールの統合管理が可能(追加ソフト不要)
- 学部単位・研究室単位など、組織単位での分離管理が可能
▶️ 再販条件やディスカウントのご相談も承っています。構成の検討や構築支援が必要な場合は、ぜひクララまでご相談ください。