コロナ禍で増加するWebサーバを狙う攻撃とその対策

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先週全国的に緊急事態宣言の解除が出されましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。コロナ禍において、ITの重要性や活用の見直しを検討されている会社様も多いと思いますが、そうしたIT利用の増加とともに、サイバー攻撃もまた増加傾向にあります。
そこで今回は、弊社ご利用のお客様でも多くが利用されているであろう「Webサーバ」を狙うサイバー攻撃と、それに対する対策について考えていきます。

 コロナ禍で増えるWebサーバに対するサイバー攻撃

今年に入ってから様々な種類のサイバー攻撃の増加が見られますが、そのうちDoS攻撃も世界中で増加しており、コロナ禍真っ只中である2020年第一四半期(1-3月)では、昨年比にて180%超える増加となっています。

これは情報セキュリティソリューションの開発・販売企業のKaspersky(カスペルスキー)の調査チームによる報告で、それによると2020年第1四半期(1~3月)のDoS攻撃に関する調査結果として、サービスを妨害するDDoS攻撃は増加傾向にあり、医療、デリバリーサービス、教育関連、行政機関やオンラインゲームなどのWebリソースへの攻撃が見られたというデータが公開されています。

その理由としては、新型コロナウイルスの流行によって人々が外出できずに自宅におり、オンラインサービスへの依存度が非常に高まっている現状を、サイバー攻撃者が悪用していることが考えられるそうです。

DDoS attacks in Q1 2020 | Securelist https://securelist.com/ddos-attacks-in-q1-2020/96837/

主なWebサーバへの攻撃

  1. アプリケーションの脆弱性への攻撃
  2. 特定コマンドによる情報搾取(SQLインジェクションなど)
  3. 不正ログイン(ブルートフォースアタックなど)
  4. 攻撃対象のリソースを枯渇させる大量もしくは不正アクセス(DDoSなど)

先述したKasperskyの調査にもあった通り、コロナ禍において対面やリアルな場でのコミュニケーションが減ったため、オンラインセミナー(ウェビナー)やオンライン授業等、必要なコンテンツをWeb上で公開するケースが増えています。また、Stay Homeでオンラインゲームなどの利用も増えており、それに伴ってかそういったゲームを運営する会社のサーバへ大量のアクセスを送る攻撃も増加。実際に当社のサポート担当からも「コロナ禍での在宅以降、Webサーバへの攻撃についてのお問い合わせが増えた」という声も聞こえてきており、Webサーバへの悪意ある攻撃に対する防御は今後ますます必要となってくるでしょう。

では、上記のWebサーバへの攻撃にはどういった対策が有効なのでしょうか?一般的な対策として重要なものの一つが、今回ご紹介するWAF(Web Application Firewall)です。

 WAFの歴史と近年の主流

 筆者は、世界初のWAF製品を(おそらく)日本で最後まで売り続けた男と自負しております。そのため、今回はWAF歴史と現在に求められる要件について、簡単に解説していきたいと思います。(もし、世界初のWAF製品をご存じのマニアックな方がいれば、ぜひともご連絡ください。赤い筐体がまぶしいあの子です)

 当初のWAFは正しいアプリケーションの挙動を定義づけ、それに沿わない動きをした際に検知をするホワイトリスト型でした。FWをはじめとするネットワークセキュリティと異なり、個別個別のアプリケーションの動きに合せてセキュリティを確保する設計となっていました。しかし、高度なセキュリティレベルが保たれる一方で、設定の手間やハードウエアへの負荷(アプリケーションの動きやユーザーの遷移を追うためCPU負荷がとても高い)がかかることから、ブラックリスト型の製品が求められるようになり、2010年代前半からはWAF専用型(スニファ構成可)とADC型(リバースプロキシ)の2種類が台頭します。前者はImperva、後者はF5が有名です。ブラックリスト型は世界中から集められた攻撃の情報を集め、いち早くシグネチャを回すことでセキュリティレベルを高めていきました。

しかし、「サーバはクラウドにある」「DoS対策もしたい」「ハードウエアを減らしたい」といった要望が強くなり、近年はアプライアンス型からクラウド型のWAF製品が主流となり、DoS対策も併せて実施するかたちとなっております。その代表格で国内No1の導入実績を誇るのが、弊社でも取り扱う「攻撃遮断くん」です。

攻撃遮断くんの良い点:サイバー保険が付帯した画期的サービス

「攻撃遮断くん」はサイバーセキュリティクラウド社が提供するクラウド型のWAFサービスです。

DoS対策はもちろん、SQLインジェクションやXSSといったベーシックなアプリケーション攻撃の遮断も可能ですが、なんといっても画期的なのが、万が一被害にあった場合に、その被害額を補償する保険がサービスに含まれていることが最大の特徴です。

セキュリティはどの領域でも、攻撃者と防御者のいたちごっこが続いており、「この製品をいれれば大丈夫!」というものはこの世の中に存在しません。しかし、対策をしなければ確実に攻撃されサーバの重要情報が盗まれます。言わずもがな、会社経営において大きなリスクとなり、対策をしないわけにはいきません。そのため、最小限で最大の効果を得たいと思うのが人の心でしょう。とどのつまり、「攻撃遮断くん」は、あなたの会社の“財産”を守ることができるのです。

 まとめ

With/Post コロナを見据え、DX化を進める企業がこれまで以上に増えていくことが予想されます。攻めのIT投資だけでなく、セキュリティを中心とした守りのIT投資も検討する必要があります。サーバを守るWAFは、もはや必須要件の機能となりますので、もし対策されていない方がいらっしゃれば一刻も早く策を講じることをおススメいたします。

▼攻撃遮断くんの導入についてのご相談はこちら

クラウド型WAFソリューション|CLARA
https://ci.clara.jp/solution/shadan-kun/

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